鶏そぼろ大活躍レシピ
春の食材たっぷりの鶏そぼろ卵焼き

春の食材たっぷりの鶏そぼろ卵焼き

鶏ひき肉を甘辛く煮た鶏そぼろは、たくさんつくっておくと他の料理に応用できます。今回は、つくっておいた鶏そぼろと卵、細かく切った野菜、ひじきを一緒にオーブンで焼き上げた「千草焼き」をご紹介しましょう。

まずは基本の鶏そぼろをつくっておきましょう

鶏そぼろ
基本の鶏そぼろがあると千草焼き以外にもいろいろな料理に応用できます。もちろん、各ご家庭のつくり方でもOKです。

千草焼きのつくり方

材料材料 (約25×16cmの長方形バット1台分)

鶏そぼろ120g
8個
長ねぎ1/2本
にんじん2cm
芽ひじき5g(乾燥)
生椎茸2個
絹さや50g
三つ葉1/2束
酒、みりん各大さじ1
小さじ2/3

1材料を切る

長ねぎは縦半分に切ってから長さ2~3cmの斜め薄切りにする。にんじんはせん切りにする。芽ひじきは水で5分もどして、水気をきる。生椎茸は石突きを切り取ってから薄切りにする。絹さやはへたと筋をとって斜め細切りにする。三つ葉は長さ2cmに、葉はざく切りにする。

2卵と材料を合わせる

ボウルに卵を溶き、酒、みりん、塩を加えてよく混ぜ合わせる。鶏そぼろと1も加えて、混ぜる。

3オーブンで焼く

バットにサラダ油(分量外)を薄く塗ってオーブンペーパーを敷き、2を流し入れ、180℃のオーブンで30分ほど焼く。

4型からはずし、切る

型からはずして粗熱をとり、好みの大きさに切り分ける。

バットにオーブンペーパーを敷かなくてもできますが、敷いておくと、焼きあがったときにすぐにきれいに取り出せて便利です。型に薄く油を塗ってから敷くことで、ペーパーが型にぴったリくっついておさまります。
「千草」とは、いろいろな材料を取り合わせた料理につける名称。今回ご紹介するのは、具沢山の卵焼きなので「千草焼き」です。しっかり焼き上げるので、数日にわけて食べたり、お弁当にもおすすめ。

植松良枝 料理研究家

四季に寄り添った食と暮らしを提案する料理研究家。料理教室「日々の飯事」主宰。菜園での野菜づくりがライフワーク。春夏秋冬それぞれの季節が極まり、次の季節の準備期間である「土用」を暦の中でも特に大切にしている。一児の母となり、忙しい日々の中で家族への想いも増してさらに深く土用を考えるようになった。

文・中村裕子 写真・野口健志

※この記事の内容はプレジデントムック四季dancyu「春の台所。」に掲載したものです。

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2020年03月14日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。