今日のおやつはなんですか?まだ気持ちが定まっていない人は、甘酸っぱいレモンカードをつくってみませんか。5分で完成するレシピをご紹介します。パンやクッキーはもちろん、レモンカードがあれば、どんなおやつも味わいがグレードアップ。
イギリスの定番おやつ“レモンカード”。目の覚めるような酸味とバターのまろやかさはとろりとしたテクスチャーで、クッキーやスコーンと一緒に食べるとおやつの場がグッと華やかになります。
必要な材料は、レモン、卵、バター、砂糖のたった4種類。湯せんしながら混ぜて丁寧に濾せば、誰でも英国流のおやつが愉しめます。
レモンカードづくりのハードルが低いことはわかりました。だけど、湯せんの温度を気にしたり、卵とバターの分離のことを考えると、ハラハラしてしまいます。
お菓子づくりに自信がない人でもチャレンジできるような、懐の広いレシピはないかしら。森崎繭香さん……こんなワガママを聞いてくれますか?
「材料を混ぜて電子レンジを使えば、5分ほどでとろとろのレモンカードがつくることができます」
森崎さんが用意した道具は、電子レンジとマグカップと大さじの3つだけ。
「電子レンジで温めながら小まめに混ぜ続けると、分離の心配がないので失敗知らずなレシピです」とリクエストに応えてくれる森崎さん。
材料と道具が少なくて失敗の心配がないなら、お昼寝からの起き抜けおやつでもすぐに準備ができそうです。
クラッカーに塗って食べればワインにもよく合う味わいなので、即席おつまみでも活躍します。
卵 | 1個 |
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グラニュー糖 | 大さじ4 |
レモン | 1個 |
無塩バター | 50g |
バターは1cm角に切っておく。
マグカップに卵を割り入れ、グラニュー糖を加えて混ぜ合わせる。
材料を計るのも混ぜるのも大さじを使えば、洗いものが少なくてすみます。
半分に切ったレモンの果汁を搾り入れて、バターを加える。
バターは1cm角に切っておくと、溶けやすくなります。
600Wの電子レンジで1分加熱する。取り出して、大さじでぐるぐると50回混ぜる。再びレンジで30秒ほど温めて取り出し、50回混ぜ合わせるプロセスを3回繰り返したらでき上がり。
「卵は白身のほうが先に固まってしまうので、よく混ぜる&すぐ混ぜるを繰り返しても白い塊りができてしまうことがあります。なめらかな口当たりにつくりたい人は最後に濾してみてくださいね」
1976年、横浜生まれの八王子育ち。お菓子・料理研究家/フードコーディネーター。料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、ラジオ・テレビ出演など幅広く活動中。身近な材料を使った自宅でもつくりやすいレシピを心がけている。2019年には、人と犬が一緒に食べられる無添加おやつとごはんのオンラインショップ「one's daily」をオープン。著書に『型がなくても作れるデコレーションケーキ』(グラフィック社)、『小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ』(日東書院本社)、『米粉で作る うれしい和のおやつ』(立東舎)。最新刊は『はじめてでもおいしくできる! おうちおやつ』(文化出版局)。
文:長嶺李砂 写真:公文美和