スープをじっくりつくる、手軽につくる
「オニオンスープ」とぶんぶんチョッパー。

「オニオンスープ」とぶんぶんチョッパー。

「オニオンスープ」をミニマルレシピでつくりましょう。必要な食材は、玉ねぎとパンとチーズです。サッと炒めた玉ねぎのスープにチーズトーストをのせたらでき上がり!かんたんスープがお好きなあなたに贈ります。

あなたとパンと玉ねぎと。

スペインには「あなたとならパンと玉ねぎだけでも」という言い回しがあるそうです。貧乏でも、愛する人と一緒なら幸せに生きられるという意味です。
オニオングラタンスープに似たようなスープが、ドイツやイタリアにもあります。安価な食材の旨味を引き出す調理法は、庶民の知恵として生まれるものなのでしょう。

オニオンスープ
100年以上前からパンと玉ねぎのスープは愛されてきました。流行り廃りのない味わいです。

お金はかけたくない、しかも忙しくて時間もかけられないという私たちにも気軽に愉しめるよう、安くて早くて旨いオニオンスープのレシピをつくってみました。
ポイントは、道具の力を借りること。スライサーやフードプロセッサーを使って、玉ねぎをみじん切りしましょう。今回は、ぶんぶんチョッパーというみじん切り器を使ってみました。電動ではなく、ひもを引っ張って回す、素朴なチョッパーです。たった1個の玉ねぎなら、これがあればあっという間にみじん切りできます。

有賀さん
便利な調理機は、料理を手軽に愉しくしてくれます。たまに活用してみると、意外な発見があるかもしれませんよ。

調理時間を短くするためには、玉ねぎの炒め始めに水をほんの少し加えてみましょう。最初の水が呼び水となり、玉ねぎから水分が出やすくなります。炒め方は、じっくりタイプのつくり方と変わりませんが、時間を短くするために強火で炒めていきます。量が少ない分、底のうすい鍋を使うとすぐ焦げてしまいますのでご注意ください。

グラタン仕立てにしなくても、色づいた玉ねぎのコクが味わえる、食べごたえのあるスープができますよ。うすく切ってトーストしたパンをのせれば、簡単ながら満足感のある一食です。

トースト
チーズをのせたトーストをのせれば、朝食にはぴったりです。

かんたんオニオンスープのつくり方

材料材料 (2人分)

玉ねぎ1個
食パン1/2枚
溶けるチーズ10g
バター20g
小さじ1/2
黒胡椒少々
500ml
材料
ぶんぶんチョッパー
ぶんぶんチョッパーを使うと、玉ねぎのみじん切りが30秒ほどで終わります。

1みじん切りする

玉ねぎは皮を剥き、チョッパーでみじん切りする。スライサーでうす切りにしてもよい。

みじん切りする
みじん切りする
みじん切りする

2炒める

玉ねぎと塩、水100mlをフライパンに入れて強火にかける。ときどき鍋をゆすりながら、5分ほどかけて水分を飛ばす。
バターを加えて混ぜ合わせ、鍋底全体に玉ねぎを広げる。焦げ付きそうになったら水を50mlほど足して水分を飛ばす。これを2回繰り返して、玉ねぎが茶色に色づくまで炒める。

炒める
玉ねぎはこれぐらいの飴色になれば大丈夫です。

3盛り付ける

パンにチーズをのせてトーストする。玉ねぎがうすい飴色になったら水を200ml加えて煮立たせる。塩で味を整える。器に盛りつけて黒胡椒をふり、トーストを添えたらでき上がり。

盛り付ける
盛り付ける
パンを浸しながら食べれば、玉ねぎの旨味とチーズの塩味を一緒に味わえます。時間の取れない朝食にいかがですか。
スープ・レッスン
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ISBN: 9784833422956
2018年09月28日発売 / 1,404円(税込)

文:有賀薫 写真:キッチンミノル

有賀 薫

有賀 薫 (スープ作家)

1964年、東京都生まれ。ライター業のかたわら、家族の朝食にスープをつくり始める。2011年より始めた朝のスープづくりは、約3000日にわたって続けている。2018年には『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』(文響社)が第5回料理本大賞入賞。スープの実験イベント"スープ・ラボ"はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。著書に『365日のめざましスープ』(SBクリエイティブ)、『スープ・レッスン』(プレジデント社)がある。