発酵鍋シリーズ第4弾は“粕汁北海鍋”。これまで紹介してきた鍋は馴染みのある発酵アイテムでつくってきましたが、今回は酒粕に味噌を加えて、発酵×発酵です!
日本酒をつくるときにできる酒粕は、タンパク質やビタミンB、葉酸などが含まれる注目の発酵食品です。味噌と合わせてダブル効果。抗酸化作用が期待できるアスタキサンチンたっぷりの鮭がメイン。これぞ、美肌鍋!
甘塩鮭 | 3切れ |
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じゃがいも | 3個 |
にんじん | 大1本(160g) |
玉ねぎ | 小2個 |
ブロッコリー | 小1個 |
ブロッコリーをゆでる塩 | 少々 |
水 | 5~6カップ(またはだし汁) |
酒粕 | 120g |
西京味噌 | 50g |
塩鮭は1切れを3~4等分に切る。じゃがいもは皮をむいて1個を4等分に切り、水に10分ほどさらして水気をきる。にんじんは皮をむいて厚さ1cmの輪切りにする。玉ねぎは縦半分に切り、厚さ1.2cmの半月切りにする。
ブロッコリーは小房に切り、大きなものはさらに縦半分に切り、塩を入れた熱湯に入れ、ひと煮立ちさせてザルにあげる。
土鍋に水またはだし汁を入れて中火で煮立て、塩鮭を入れる。色が変わったら、アクを取り、じゃがいも、にんじんを入れて煮立ってきたら火を弱め、蓋をして12分ほど煮て、玉ねぎを加えてひと煮する。
酒粕、西京味噌を煮汁で溶きのばして鍋に加え、煮立ってきたら火を弱め、蓋をして4~5分煮る。ブロッコリーを入れてひと煮して仕上げる。
西京味噌のソフトな甘味が、濃厚な酒粕をまろやかにしてくれる。じゃがいもやにんじんがゴロゴロ。だから青みはあえてブロッコリーでゴロゴロ。鮭もゴロゴロ。カラフルな表情が魅力。
――明日につづく。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。同じ料理でも先生のレシピでつくるとまた食べたくなるので、ぜひ試してみてください。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ