旬の野菜の知恵袋。
旬の野菜で料理上手になりましょう。

旬の野菜で料理上手になりましょう。

菜園で100種類以上の野菜を育ててきた料理研究家の植松良枝さんが、旬の野菜の活用術を披露します。野菜が一年でもっともおいしく、求めやすくなる時期にこそ、レシピのレパートリーを増やして料理上手になりましょう。

生命力溢れる旬の野菜に魅せられて。

トウモロコシ

私が菜園で野菜を育て始めたのは今から15年ほど前のことです。
最初は祖父母が持っていた広大な畑を間借りして、ほうれん草やトマトなどの定番品種を育てていました。祖父母に教えを乞いながら、だんだんと市場に出回らないような品種も育てるようになり、多種多様な野菜やハーブが生い茂るようになりました。

毎年の出来不出来はありますが、手塩にかけて育て四季折々に収穫する野菜はまるで宝物のように大切です。都会で暮らす日々を送る今も、コンパクトな畑でできる野菜づくりを模索しています。

剥く

「旬を迎えた野菜は人の手を加えなくても、すでにおいしい。調理するときの味付けは極力シンプルが良い」
菜園で100種類以上の野菜を栽培し、収穫して食べてきた中で私が行き着いた結論です。四季を感じさせてくれる野菜の味を、心ゆくまで楽しむことが一番の贅沢だと思っています。

野菜で感じる四季のおいしさ。

野菜は旬を迎えると、1~2ヶ月と長い間、出回っているものが多いです。
「せっかく一年でもっともおいしい時季の野菜が出回っているのだから、ほかの料理にも活用できないのかな?」と、野菜そのもののおいしさを理解した上で、魅力をさらに引き出す方法を考えるようになりました。

スーパーなどで出回っている野菜の原産国は日本だけではありません。野菜のまだ見ぬ魅力を引き出すために、異国の知恵を借りてみるのも良いでしょう。日本人が伝統的に食していた調理法に立ち戻ってみるのも良いかもしれません。
そうやって、旬の野菜の活かし方を探っていると、野菜そのものの魅力の向こうに「おいしい活用法」がたくさんあることに気が付くのです。

とうもろこし料理

一度つくってしまえば、翌年からは旬の野菜を見ただけで、頭の引き出しからレシピが湧いてくるでしょう。そうすると、野菜を通して季節を体感することが自然になっていきます。
四季のある日本では次々と旬の食材がやってくるので、旬のもの以外を食べている暇などないかもしれませんよ。
旬の魅力が溢れる瑞々しい野菜で、あっと驚くような料理をつくってみませんか?

――明日につづく。

文:植松良枝 写真:宮濱祐美子

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植松 良枝(料理研究家)

四季に寄り添った食と暮らしを提案する料理研究家。菜園での野菜づくりがライフワーク。春夏秋冬それぞれの季節が極まり、次の季節の準備期間である「土用」を暦の中でも特に大切にしている。一児の母となり、忙しい日々の中で家族への想いも増してさらに深く土用を考えるようになった。