シリーズ「豚肉をさっぱり、がっつり食べる。」最初のレシピは、豚バラ肉と漬物をたっぷり使った煮込み料理です。漬物の旨味と酸味がポイント。コクのある豚バラ肉をさっぱりといただけますよ。
豚肉と一緒に煮込むのは、漬物。
乳酸発酵した漬物と仕上げに入れる干し柿で、ほんのり甘酸っぱくて、繊細で深い味わいの煮込み料理に。さっぱりたくさん食べられますよ。
スタンダードな味を楽しむなら浅漬けを、酸っぱい味がお好みなら古漬けがお薦めです。
・ 豚バラ肉 | 600g(ブロック、あれば皮付肉) |
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・ 白菜の漬物 | 400g |
・ 高菜漬け | 120g |
・ 干し椎茸 | 大4枚 |
・ 生姜 | 10g(千切り) |
・ 酒 | 50ml |
・ 干し柿 | 1個分(細切り) |
・ ごま油 | 小さじ1 |
A 塩 | 小さじ1 |
A 黒胡椒 | 小さじ1/2(細挽き) |
A 酒 | 大さじ1 |
B ナンプラー | 大さじ1~2 |
B 米酢 | 小さじ1 |
3cm幅に切った豚肉に、手でAを揉み込む。白菜の漬物、高菜漬け(すんき漬け、すぐき漬けを使ってつくってもおいしい)の水けを搾って一口大に切る。干し椎茸を水200ml(分量外)に一晩浸して戻し、軽く水けを搾って軸の根元を切り落とし、半分に切る。椎茸の戻し汁は後で使うので、捨てずに取っておく。
テフロン加工のフライパンを中火で熱し、油をひかずに豚肉を並べて焼く。焼き色がついたら返し、裏も同じように焼く。
白菜漬け、椎茸を加えて蓋をし、30分ほど煮る。B、高菜漬け、干し柿を加えて一煮立ちさせたら、ナンプラーで味を整える。仕上げにごま油を回し入れてでき上がり。
料理家。女子栄養大学卒業後、枝元なほみ氏のアシスタントを経て、2007年に独立。雑誌やテレビ、広告などで活躍するほか、母校の女子栄養大学で調理実習の講義も受け持ち、料理の「なぜ」「わからない」をわかりやすく教えることが得意。著書に『はじめてのストウブ』(池田書店)、『1日でつくれるおせち』 (主婦の友社)など。
文:星野一樹 写真:鈴木泰介