レシピを見なくてもハンバーグをつくれる人は多いと思います。でも、もしかしたら、その普段に“ちょっとした手順”をプラスするだけで、もっともっとおいしいハンバーグになるかもしれません。料理研究家・大庭英子先生の和風ハンバーグのレシピと普段のつくり方を、ぜひ比べてつくってみて。結構、驚くかもしれませんよ。
dancyuプレジデントムックの新シリーズ『手ほどきdancyu 基本のい』が発売されました。いまどきの家庭料理の和食のいろはがわかる、3冊シリーズの第一弾。
肉じゃが、豚肉の生姜焼き、親子丼……。検索すれば無料のレシピが山ほどでてくる時代ですが、料理研究家が何度となくつくり、調整して研ぎ澄ましたレシピの手順には、ちゃんと意味があるのです。豚の生姜焼きのお肉、ふんわり柔らかく仕上げられますか?あなたの普段の料理をもう少しおいしくするヒントが、ここにあります。
塊肉を叩いたり、牛肉だけでつくったりと、手間もコストもかかるプロの技もありますが、今回紹介するのは「今日のおかずなに?」と聞かれて喜ばれる、夕飯につくるのに最適な和風ハンバーグです。
A 合い挽き肉 | 200g |
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A 玉ねぎ | 小1/2個 |
A バター | 大さじ1/2 |
A 味噌 | 大さじ1/2 |
A 生姜 | 小さじ1/2(すりおろす) |
A 卵 | 小1個 |
A パン粉 | 1/3カップ |
A 牛乳 | 大さじ2 |
A 胡椒 | 少々 |
・ 大根 | 150g |
・ 醤油 | 適量 |
・ さつまいも | 中1/2本 |
・ さやいんげん | 50g |
・ サラダ油 | 適量 |
・ 塩 | 少々 |
玉ねぎはみじんに切り、耐熱の器に入れてバターをのせて600Wの電子レンジに入れて40秒ほど加熱して冷ます。
パン粉に牛乳を加え、湿らせておく。
ボウルに1と2、残りのAの材料をすべて入れ、手で粘りがでるまでよく混ぜる。
挽き肉だねを2等分にして水でぬらした手に取り、キャッチボールをするような要領で余分な中の空気を抜く。
小判形に形づくる。
フライパンにサラダ油少々を熱し、ハンバーグを入れて中火で2分ほど焼き、裏に返して2分ほど焼く。
蓋をして、弱火で4分ほど蒸し焼きにしてハンバーグを取り出す。
さつまいもは皮のまま6等分の輪切りに、さやいんげんは長さを半分に切り、サラダ油大さじ1を熱したフライパンに入れて焼き、火が通ったら塩をふる。
大根は皮をむいてすりおろし、軽く水気を切る。器にハンバーグを盛って大根おろしをのせ、つけ合わせを添えたら大根おろしに醤油をかけて食べる。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。今回の『手ほどきdancyu』シリーズには、長年培ってきた大庭先生の料理の知恵がぎゅっと詰まっています。
続編の『基本のろ』(2月27日発売)、『基本のは』(3月28日発売)と3冊そろえれば、定番メニューがコンプリートできます。
写真:原ヒデトシ/宗田育子