
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「山手線!本気の昼飯マップ」で、メンバーから寄せられたランチメニューを徹底解剖してお届けする本連載が再始動! メンバーの皆さんの力を借りて本格稼働するまでは、dancyu編集部のおすすめをお届けしていきます。連載の第16回目は、日暮里『GHOST BURGER』の「アボカドチーズバーガー&ポテト・ドリンクコンボ2,280円」をご紹介。


「いま牛肉を頬張って、あふれる旨味に溺れている」。そんな多幸感と同時に、「野菜って、なんて瑞々しくて甘いんだろう」。この2つの感激を同時に味わえる、衝撃のハンバーガーに出合った。場所は谷中の名所・夕やけだんだん近くにある、『GHOST BURGER』だ。

ネックやレッグ、肩ロースなど食感と旨味が強い部位を合わせた100%ビーフパティは、スマッシュスタイル、鉄板の上で力強く押しつぶし、薄くカリカリに焼き上げる。少し齧るだけでも、牛肉の美味しさがあふれる代物で、ここにチェダー、モッツアレラ、パルメザンのトリプルチーズをのせていく。



しかし、ただビーフやチーズの美味しさを堪能するだけで終わらせないのが、店主・小笠原昴さんの妙技。野菜、アボカド、レタスやトマトも味わいの輪郭をはっきりとさせながら楽しませる。牛肉と野菜、両方の美味しさを持ち上げてくれるのが、ディルソースの力だ。

バルサミコ酢とマヨネーズを合わせ、提供前にディルを加えて完成するソース。その清々しさが、時折、程よく口内の牛肉の脂を切り、野菜の甘味やみずみずしさを際立たせる。またマヨネーズの風味がビーフパティと合わさると、さらに食欲を直撃。気づけば必死にバーガーに齧り付いている。

合間に食べた「ポテト・ドリンクコンボ」のポテトも、ケイジャンスパイスが効いて香り高い。完食後、口内に残ったのは、牛肉を満喫した幸福感と、ハーブの爽やかさ。この食後も余韻として残る、ビーフパティの旨味と、野菜のみずみずしさを何倍増しにも堪能させてくれる、ディルソースの魔法。一度口にしたら、病みつきになること必至なのだ。
文:岡野孝次 写真:伊藤菜々子