
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!第60回は、「みはし」の定番あんみつに爽やかな夏みかんを添えた、暑い季節にぴったりの期間限定商品「夏みかんあんみつ」です。

「あんみつのみかんが、夏みかんに代わろうが……」と見くびった貴方、よく聞いてほしい。
定番の甘酸っぱいみかんはそのままに、旬の爽やかな甘みを運ぶ夏みかん(様!)が加勢したのだ。
それでもピンとこない貴方は、あんみつにおける“みかん”の役割を考えてみてほしい。
あんみつといえば、肝はそのバランス感。
筆者は最初に寒天だけに蜜をかけて、ひと口めに寒天と餡、ふた口目は寒天2個と餡と豆、みかんは2房しかないので最初と最後に乗せて…と、スプーン上のバランスを考えながら口へ運ぶ。最後は、蜜にたっぷり浸った寒天2個に餡と豆とみかん!という最強の布陣で締めくくるのが我流であり、あんみつとは尊い時間をいただくおやつだ。
そこに、季節限定の夏みかんが加わわろうものなら、それだけで悦びを噛み締める回数は増えるというもの。

「みはし」は昭和23年3月、まだ戦後の混乱が残る上野公園前に、“あんみつ屋”として創業。
定番の「あんみつ」からして、澄んだ味わいの寒天、なめらかなこし餡、品のいい蜜、ほくほくとした赤えんどう豆など、どれもイッピンで構成される。とくに求肥は、甘くしなびた餅のような求肥が多くなった昨今、老舗の仕事が表れる柔らかさ。賞味期限は3日間だが、できることなら手にした瞬間に食べるのをおすすめする。
「夏みかんあんみつ」は、8月下旬頃までの販売予定。オンライン販売(一部地方を除く)で注文できるほか、上野駅に近い本店は、午前中から夜21時まで通しで営業しているので、都内への中継地点として甘味処に立ち寄ってみるのはいかがだろうか。

文:藤井存希 写真:MURAKEN 協力:UTUWA