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【誕生まで20年】究極のマンゴー「極パルメロ」

【誕生まで20年】究極のマンゴー「極パルメロ」

4,000年以上にもなる人類のマンゴー栽培の歴史に「極パルメロ」は刻まれるかもしれない。真珠(パール)のような艶やかさと、溢れる芳醇(メロー)が品種名の由来だ。中でも収穫全体の約3%しか基準を超えられない 『極パルメロ』は糖度20度以上、重さ650g以上の究極のマンゴー!

パルメロ誕生には20年以上の歳月を費やした

宮崎市でマンゴー農園「DOLCE FATTORIA」を経営する鬼塚高幸は、栽培歴32年のマンゴーのスペシャリスト。今や全国各地で生産されるマンゴーだが、その 9割は赤いアーウィン種。マンゴー栽培の戦国時代の到来を見据え、鬼塚は宮崎県でのみ栽培できる独自品種の必要性を強く感じていた。
2000年頃から30種類以上の苗木を導入し、新品種発掘の研究を重ねてきた。
インド原産のマンゴーは少なくとも500以上(分類次第では1,000以上)の品種が存在するが、なかなか思うような品種には出会えなかった。
2004年の偶然がパルメロの原点。1本の苗木に香りや甘みが強く、アーウィン種とは違った魅力のある実がなった。鬼塚はこの1本に懸けることにした。

但し、1本の苗木から栽培方法の研究や数を増やしていくのは簡単ではない。
そこで、腕の確かなベテラン農家 5名に協力をもとめ、「檬栽師組」というグループを結成した。「マンゴー栽培の伝道師の組」は、宮崎県の未来のマンゴーのために、栽培方法の研究をすすめ、2018年に納得できる品質のマンゴーを収穫することができた。マンゴー遺伝子情報を日本一数多く持つ宮崎大学でDNA検査を受けたところ、どの品種にも該当がなく 、2021年3月に商標登録。ここに宮崎マンゴーの新品種 『パルメロ』が誕生した。

トマト

漢字でマンゴーは檬果。その栽培の達人6人の腕を持ってしても、極パルメロは約3%しかクリアーできない。パルメロが入手困難の希少品だから、極はまさに幻級だ。
鬼塚 高幸(JA 宮崎中央マンゴー部会副会長歴任・パルメロ栽培創始者)
黒木 栄寿(宮崎 No.1 出荷量)、岩切 義久(亜熱帯果樹部会初代会長)
横山 一徳(JA 宮崎中央マンゴー部会初代会長)、長友 義幸(農業委員歴任)
仁田脇 義彦(JA 宮崎マンゴー部会前会長)
この6人のマンゴー栽培伝道師の道に終点はない。仏教が誕生する千年以上も前からインドで栽培されていたマンゴーは仏教では聖なる樹。ヒンドゥー教では万物を支配する神『プラジャーパティ』の化身とされる。マンゴーの妖しい魅惑の歴史は長い。

トマト
「極パルメロ」
「極パルメロ」
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文:萩原章史 写真:画像提供(産地)