
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!倶楽部メンバーに「夏に食べたいおやつ」を聞いたところ、“レモンケーキ”に関するコメントが多数寄せられました。そこで急遽レモンケーキ食べ比べを実施することに!第25回は、レモンケーキ食べ比べ最終回、黄色いキャンディ絞りのパッケージがかわいい「パティスリー 1904 ディズヌフソンキャトル」の「しまなみレモンケーキ」です。
日本一の国産レモンの生産地として知られる、瀬戸田町生口島(いくちじま)。広島県尾道市と愛媛県今治市の間、瀬戸内海の島々を結ぶ「しまなみ海道」が通ることから名付けられたのが、生口島産の「しまなみレモン」だ。
化学肥料や化学合成農薬、除草剤を使わず育てているため、防腐剤などを使用した外国産レモンに比べ、傷があったりカタチは不揃いなものの、皮まで安心して食べられる。
そんな日本一のブランドレモンの果汁をたっぷり使用し、しっとりふわふわの生地に仕上げているのが、「パティスリー 1904 ディズヌフソンキャトル」の「しまなみレモンケーキ」。
キャンディ型に絞ったパッケージを開けた瞬間、レモンの爽やかな香りがふわり。
淡いレモン色のチョコレートでコーティングされたスポンジは、パティスリーが作るだけあってきめ細かく、驚くほど軽い。
「パティスリー 1904 ディズヌフソンキャトル」は、黒を基調にした内装に、ケーキ、焼き菓子、コンフィチュールなどが並ぶ池尻大橋の人気店。オーナーの松野 明さんによると、店名の「1904」は1900年代初頭の工業化の波を指し、「アルチザン(職人)とインダストリアル(工業生産)を融合したお菓子を作れたら」という想いが込められているという。
ともすると、工業的=無駄のない、大量生産と捉えられなくもないが、「パティスリー 1904 ディズヌフソンキャトル」では、職人の気質で不要なものを削ぎ落とし、ふるいにかけられた“良質なもの”だけが提供されているのだ。
文:藤井存希 写真:MURAKEN