一生食べ続けたいひと皿
バルラフラガンシアの"スペインオムレツ"|カメラマン・宗田育子

バルラフラガンシアの"スペインオムレツ"|カメラマン・宗田育子

カメラマンの宗田育子さんのひと皿は、友人がオーナーのスペイン料理屋のメニュー“スペインオムレツ”とのこと。特別なときに食べるハレの料理でもなく、いつもの普段の食事でもなく、ただ美味しいとか、好きだとか、ということでもなく、常に身近にあって食べ続けたいもの。人生や思い出と、いつも、いつでも結びついている。そんな、一生食べ続けたい「ひと皿」を食いしん坊に聞きました。

留学時代を思い出す味

私にとっての一生食べ続けたい「ひと皿」は、下北沢にあるバルラフラガンシア(bar la fragancia)というお店のスペインオムレツ(トルテージャデパタタ)です。
友人であるオーナー熊澤まさくんのお店で、スペイン留学時代の友人なので、行くだけでお帰り!感があって、うわ、ここバルセロナの風が吹いているよー。と、なるんですよね。

そこで食べるオムレツが自分の中では、お母さんの味というくらいホッとします。
固すぎず、程よいです。そして、なんといっても厚みがたまりません。
オムレツは、スペインのホームパーティではみんなが持ってきて被ってしまうことも多々ありました。

スペインオムレツ

そのくらいどの家も自分のうちの味が一番!で定番の「ひと皿」なのです。

文・写真:宗田育子