12月25日より提供する“干し野菜のキーマカレー”は干すことで旨味を凝縮させた野菜が主役。「dancyu食堂」らしい工夫が詰まった新メニューを、ぜひご堪能ください!
なにかと慌ただしい年末年始。時間のない日でもささっと食べられて、しかもおいしく、疲れ気味の体に優しいご飯が食べたい!そんなわがままを叶えてくれるのが、「dancyu食堂」の新メニュー“干し野菜のキーマカレー”だ。
主な具材は茨城県にある「dancyu農園」でとれた青大根と椎茸。干して乾燥させた大根と椎茸を水でもどし、包丁で細かく手切りした後に、合挽き肉、飴色になるまで炒めた玉ねぎ、ホールトマト、スパイスとともにじっくりと煮込んでいる。
「野菜やキノコ類は干して水分を抜くことでアミノ酸が濃縮し、旨みがぐっと深くなります。このおいしさをカレーに生かせないかと考えました」と、料理長の松浦寛大さん。
にんじんやきゅうり(!)など様々な干し野菜を加えたり、肉やスパイスとのバランスをとりながら何度も試作を重ねたという。スパイスはガラムマサラ、クミン、コリアンダーなど10種類。最初にフライパンでじっくりと炒めて香りを引き出すだけでなく、仕上げに“追いスパイス”でフレッシュな香りをプラス。複雑味のある香りが、干し野菜や肉の旨みをいっそう引き立てる。
運ばれてきた皿にスプーンを入れると、スパイスの香りが鼻をくすぐる。味わえば、肉の旨みとともに感じる干し野菜の豊かな滋味とサクサクした食感が心地よく、どこか懐かしいような、ほっとする味わい。穏やかに香るスパイスが後を引き、気づけばスプーンを持つ手が止まらない。野菜たっぷりでヘルシー、軽やかな食後感も嬉しいポイントだ。
こちらのキーマカレー、実はお酒との相性も抜群。料理長の松浦さんのイチオシは“唐揚げのためのクラフトビール”。
もともとは「dancyu食堂」の人気メニュー“唐揚げ定食”のためにつくられたオリジナルビールで、クリーミィな泡と、低温発酵が生み出すさっぱりとした味わいが特徴。渇いた喉を優しく潤してくれる。
忙しい季節、体に優しい“干し野菜のキーマカレー”で元気に乗りきりましょう。皆さまのご来店をお待ちしています!
文:鈴木美和 撮影:海老原俊之