恵比寿のジャズライブレストラン「BLUE NOTE PLACE」で、いい音楽、美味しい料理、旨い酒を堪能、至福のひとときを堪能しました!
いい音楽を聴きながら旨い料理を食べてワインを飲むのは最上の幸せ。かつて、武道館のライブにこっそり缶ビールを持ち込んで(良い子の皆さんは真似してはいけません)隠れるように飲みながらステップを踏んでいた我々からすると、1988年に東京・青山にオープンしたジャズライブレストラン「BLUE NOTE」は天国のような空間でした。だって、堂々と飲み食いしながら素敵な音楽を楽しめるんですよ。
僕はジャズ、フュージョン系が好きなのでお気に入りのミュージシャンが出ると、青山の「BLUE NOTE」に行って、スウィンギン・ポテトをつまみ、ワインを呑みながらいい音に浸ります。コロナ禍でしばらく行けなかったときは寂しかったし、少し落ち着いて久しぶりに海外のミュージシャンが出たときには感動的に嬉しかった(ピアニストのミッシェル・カミロのソロ公演で、「BLUE NOTE」のスタッフも涙ぐんでいました……)。
そして、2022年12月には東京・恵比寿に「BLUE NOTE PLACE」がオープン。実はオープニングの際に覗いただけだったのですが、先日、友達の浦風親方がDJを担当するということもあり、行ってみました(この日のライブはピアノの梅井美咲)。
こちらもライブレストランなのですが、青山の「BLUE NOTE」がステージを備えた“劇場型”で、ライブが始まると客が飲み食いを止めてステージに集中する感じなのですが、こちらはレストランの中で音楽を演奏している感じ。だから、みんな飲み食いしながらゆったり音楽を聴いています。
さっそく、ゆったり楽しもうと思い、まずはその日の魚介の盛り合わせ“シーフードプラッター”を注文すると、それぞれに香りと味つけを施した多彩な魚介がたっぷり!シャンパーニュをお代わりしつつ、堪能しました。
続いて、“アボカドハーブ フムス(ひよこ豆などのペースト)”をオーダー。鮮烈な香りと濃厚な旨味をトルティーヤ・チップスですくって食べると、白ワインが欲しくなる。これだけで延々飲めそう……。
勢いがついて、“村上農場のフライドポテト”をブラバスソース(スペインの辛いソース)で頬張るとビールが欲しくなり、“ヤリイカのフリット”にライムを絞ると白ワインが欲しくなる! とにかく飲めるおつまみです。
とメニューをさらに眺めていると、“シーフードガンボスープ”がある!
アメリカ南部のソウルフードといわれるガンボは、オクラを使ってとろみをつけた濃厚なスープに肉または魚介が入ったシチュー的な料理です。「BLUE NOTE」でガンボといえば、ブルース・R&Bシンガーのドクター・ジョンを思い出します。かつて「BLUE NOTE」に出演した際に、彼なりのガンボのレシピを伝え、それが“ドクター・ジョンズ・ガンボ”としてオンメニューしたことがあります。ドクター・ジョンの渋くて深みのある歌声とガンボの濃厚な旨味のシンクロは感動的でした。ちなみに、そのライブの際に「友達が来ているからステージに上がってもらおう!」と呼びかけると、エリック・クラプトンがステージに上がって歌うというサプライズもありました……。
こちらのガンボは、エビなどが入ってさらっとした口当たりですが、素材の旨味が凝縮した上質な味わい。ドクター・ジョンのものとは異なりますが、この軽やかな風味は「BLUE NOTE PLACE」の雰囲気によく合っていました。
などと思い出に浸りながら、梅井さんのピアノの音色や浦風親方の選曲とともに、飲み食いを続け、締めに頼んだのが“土鍋ジャンバラヤ”。アメリカ南部発祥のスパイシー炊き込みご飯なのですが、ここでは土鍋で炊いたご飯にジャンバラヤソース、ソーセージ、ミントやライムが添えらるスタイル。器にご飯をよそって、ジャンバラヤソースなどをのせて食べると、スパイスの効いた濃い旨味とハーブの爽快な香りがご飯と相まって、美味! 味わい深い、でも軽やかな旨味に、ついまたシャンパーニュを頼んでしまいました……。
いい音楽と旨い料理と酒。心地よく酔いました。満足満足。
文・写真:植野広生
いい音楽を聴きながら旨い料理を食べてワインを飲むのは最上の幸せ。かつて、武道館のライブにこっそり缶ビールを持ち込んで(良い子の皆さんは真似してはいけません)隠れるように飲みながらステップを踏んでいた我々からすると、1988年に東京・青山にオープンしたジャズライブレストラン「BLUE NOTE」は天国のような空間でした。だって、堂々と飲み食いしながら素敵な音楽を楽しめるんですよ。
僕はジャズ、フュージョン系が好きなのでお気に入りのミュージシャンが出ると、青山の「BLUE NOTE」に行って、スウィンギン・ポテトをつまみ、ワインを呑みながらいい音に浸ります。コロナ禍でしばらく行けなかったときは寂しかったし、少し落ち着いて久しぶりに海外のミュージシャンが出たときには感動的に嬉しかった(ピアニストのミッシェル・カミロのソロ公演で、「BLUE NOTE」のスタッフも涙ぐんでいました……)。
そして、2022年12月には東京・恵比寿に「BLUE NOTE PLACE」がオープン。実はオープニングの際に覗いただけだったのですが、先日、友達の浦風親方がDJを担当するということもあり、行ってみました(この日のライブはピアノの梅井美咲)。
こちらもライブレストランなのですが、青山の「BLUE NOTE」がステージを備えた“劇場型”で、ライブが始まると客が飲み食いを止めてステージに集中する感じなのですが、こちらはレストランの中で音楽を演奏している感じ。だから、みんな飲み食いしながらゆったり音楽を聴いています。
さっそく、ゆったり楽しもうと思い、まずはその日の魚介の盛り合わせ“シーフードプラッター”を注文すると、それぞれに香りと味つけを施した多彩な魚介がたっぷり!シャンパーニュをお代わりしつつ、堪能しました。
続いて、“アボカドハーブ フムス(ひよこ豆などのペースト)”をオーダー。鮮烈な香りと濃厚な旨味をトルティーヤ・チップスですくって食べると、白ワインが欲しくなる。これだけで延々飲めそう……。
勢いがついて、“村上農場のフライドポテト”をブラバスソース(スペインの辛いソース)で頬張るとビールが欲しくなり、“ヤリイカのフリット”にライムを絞ると白ワインが欲しくなる! とにかく飲めるおつまみです。
とメニューをさらに眺めていると、“シーフードガンボスープ”がある!
アメリカ南部のソウルフードといわれるガンボは、オクラを使ってとろみをつけた濃厚なスープに肉または魚介が入ったシチュー的な料理です。「BLUE NOTE」でガンボといえば、ブルース・R&Bシンガーのドクター・ジョンを思い出します。かつて「BLUE NOTE」に出演した際に、彼なりのガンボのレシピを伝え、それが“ドクター・ジョンズ・ガンボ”としてオンメニューしたことがあります。ドクター・ジョンの渋くて深みのある歌声とガンボの濃厚な旨味のシンクロは感動的でした。ちなみに、そのライブの際に「友達が来ているからステージに上がってもらおう!」と呼びかけると、エリック・クラプトンがステージに上がって歌うというサプライズもありました……。
こちらのガンボは、エビなどが入ってさらっとした口当たりですが、素材の旨味が凝縮した上質な味わい。ドクター・ジョンのものとは異なりますが、この軽やかな風味は「BLUE NOTE PLACE」の雰囲気によく合っていました。
などと思い出に浸りながら、梅井さんのピアノの音色や浦風親方の選曲とともに、飲み食いを続け、締めに頼んだのが“土鍋ジャンバラヤ”。アメリカ南部発祥のスパイシー炊き込みご飯なのですが、ここでは土鍋で炊いたご飯にジャンバラヤソース、ソーセージ、ミントやライムが添えらるスタイル。器にご飯をよそって、ジャンバラヤソースなどをのせて食べると、スパイスの効いた濃い旨味とハーブの爽快な香りがご飯と相まって、美味! 味わい深い、でも軽やかな旨味に、ついまたシャンパーニュを頼んでしまいました……。
いい音楽と旨い料理と酒。心地よく酔いました。満足満足。
文・写真:植野広生