西武池袋線特急「ラビュー」で池袋から約40分。都心からアクセス至便の飯能で地中海沿岸・アラビアを中心とした料理を堪能し、翌日は秩父でローカルグルメの「豚丼」を味わうショートトリップ。日常を離れ、体と心が喜ぶ旅には「賢者の食卓 ダブルサポート」をおともに。
ゆったりとした背もたれに身を預け、西武池袋線の特急列車「ラビュー」の大きな窓から山々の萌える緑に目をやる。ダイナミックな夕景は、さっきまでいた都心とは別世界。たった数十分の乗車だというのに、随分遠くまで来た気分にさせる。
池袋から約40分、飯能駅に降り立つ。目指すのは、断崖に立つ一軒のレストラン「CARVAAN(カールヴァーン)」だ。住宅街を抜け、入間川に架かる橋を渡ると、そこはもう異郷の地の入り口。さらに小さな橋を渡り、小さな森を分け入り、石畳を伝った先に、妖しい光で照らされるレストランが現れた。
重厚感のある扉を開けると、その先には驚くほど開放的な空間が広がっていた。
ここでは、「食と酒の起源をたどり、歴史と文化を映し出す」をテーマに、アラビア世界に伝わる数々の料理を味わえる。
ひよこ豆やなすのペーストのような伝統的な前菜をはじめ、タジン鍋を使う蒸し煮、パエリアやピラフなどの炊き込みご飯、ケバブに代表される焼き物、古代小麦で焼いた自家製パンなどを提供する。
20歳から海外へ渡り、以来約35年にわたって国内外で各国の料理を研究し続ける料理長の松下幸司さんは言う。
「古代メソポタミアに端を発する中東の料理をつくっています。エリアでいうなら、イラクやモロッコ、トルコやオマーンあたりで、地中海沿岸のアラビア諸国になります。当店は貿易を生業とする会社が手がけているので、海を越えて運んできたスパイスやドライフルーツ、ナッツを惜しみなく使えるのが強み。お客様には、ここまで足を運んでいただくので、どこにもないここでしか食べられないものを提供することをモットーとしています」
「ナチュラル」「オーガニック」「フェア」「サスティナブル」をキーワードに世界中の産地をめぐり、厳選したドライフルーツやナッツを用いる。素材の風味が冴えるリッチな料理の数々に本物志向の器や設い。まさに、めくるめくアラビアンナイトを満喫した。
翌日は、西武池袋線特急で飯能駅から約40分の西武秩父駅へ向かおう。
織物の銘仙の生産や秩父神社の門前町として栄えた街を歩く。戦災をまぬがれた土地のため歴史的な建造物が点在していて、商業施設や宿泊施設として再生されている様子が愉しい。
山間部では養豚が盛んだったこの地で愛されているのが、豚肉と味噌を使った料理。ローカルグルメを求め、秩父武甲山麓、「全国丼グランプリ 豚丼部門」で9年連続金賞を受賞する「たぬ金亭」へと向かう。
名物は、自家製の味噌だれで柔らかく煮込んだ豚肉と温泉玉子、揚げ玉をのせた“豚玉丼”だ。秩父で生まれ育った店主の新井和夫さんは言う。
「この辺りは豆と麦の産地で、どこの家庭でも麦味噌を造っていました。地産の麦味噌とたっぷりの玉ねぎの甘味がこの味の要です」
その言葉通り、味のしみた豚肉が白飯を大胆に誘う。
帰り道には、秩父で評判のパン屋「ラパン ノワール くろうさぎ」にも寄っておきたい。
国産小麦を使い、レーズンや酒種、ライサワー、ルヴァン、ビールなどから自家培養した酵母を用いて発酵させるのが大きな特徴だ。
店の原点は、約30年前、店主の新井孝男さんが奄美大島で自給自足的な暮らしを営む中で「おいしくて安心なパンづくり」を目指して創業したことに始まる。当時の日本にまだ数軒しかなかった天然酵母使ったパン屋を巡って教えを乞い、有機栽培の食材を積極的に用いる店を開いたのだった。
日々焼き上げるパンには、現在も自分たちの哲学が貫かれている。ドライフルーツやナッツ類はオーガニックのものを使い、そのほかの原材料もなるべく無農薬、減農薬で栽培されたものを選ぶ。さらに、全粒粉は埼玉県で無農薬栽培された小麦を石臼挽きしている。
吟味した大切な材料で、大事に焼き上げたパンはどれもこれもおいしそう。手土産に買っていきたい人の顔も浮かぶ。
帰り道も“美味しい食旅”は続く。心浮き立つ旅を存分に愉しめるのは、バッグの中に心強いおともの「賢者の食卓 ダブルサポート」があるからこそである。
大塚製薬株式会社
製品に関するお問い合わせ:0120-550-708
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日を除く)
CARVAAN Brewery & Restaurant
【住所】埼玉県飯能市大河原32‐1
【電話番号】042‐973‐7000
【営業時間】ランチ11:30~14:30(L.O.)、ティータイム14:30~16:00(L.O.)、ディナー17:00~19:00(L.O.)、金曜と休前日のディナー17:00~20:00(L.O.)、土曜のディナー17:00~21:00(L.O.)
【定休日】不定休
【アクセス】西武池袋線「飯能駅」より徒歩15分
たぬ金亭
【住所】埼玉県秩父市荒川上田野396‐1
【電話番号】0494‐54‐1811
【営業時間】11:00~16:00
【定休日】水曜、木曜
【アクセス】秩父鉄道「武州中川駅」より徒歩11分
ラパン ノワール くろうさぎ
【住所】埼玉県秩父市野坂町1‐18‐12
【電話番号】0494‐25‐7373
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】火曜、金曜
【アクセス】西武池袋線「西武秩父駅」より徒歩5分
文:沼由美子 写真:森本真哉