dancyu本誌から
dancyu8月号「夏のつまみと酒」絶賛発売中!

dancyu8月号「夏のつまみと酒」絶賛発売中!

今年の梅雨明けは、歴史に残る早さでしたね。7月はじめからもうすっかり真夏! 気の利いたおつまみとともに、シュワッと爽快なお酒を味わう時間は、夏の大きなお楽しみです。dancyu8月号「夏のつまみと酒」特集で、夏を大いに楽しんでください!

心地よく、つまんで、呑んで。

表紙
P16+17
P24+25
P66+67
dancyu2022年8月号
日差しに夏を感じ、夕暮れが延びると、ちょっとワクワクしてきませんか?今日はどこで何を呑もうか、あるいは家でどんなつまみで呑もうか、考えるだけでも楽しい。冬には「夜が早いから長く呑める」などと言って、結局は春夏秋冬いつでも楽しいのが酒呑みなのですが、でもやはり夏は高揚感が違いますね。
これは夏休みの思い出につながるからかもしれません。小学生の頃、夏休みは野球をやったり虫捕りに行ったり、朝から遊んでいました。夕暮れ、野球のボールが見えにくくなり、近所の台所からいい匂いが漂ってくると、「あ、ウチも今日はカレーだった!もう帰ろう!」と家に急ぎ、急ぎつつも「夕飯食べたら花火もやろう」とか、「今日はお祭りだ!」など、とにかく遊ぶことしか考えていませんでした。宿題が終わっていない罪悪感が頭の片隅にありつつも、しかし、だからこそ楽しみが深かった夏休みの夕暮れ。
あれから数十年、明るいうちに呑む罪悪感こそ酒のつまみ、などとうそぶいている自分は、子供の頃から何も成長していないかもしれませんね。でも、コロナ禍を経て、人々の生活様式や酒呑みの行動パターンが変わったなかで、ワクワク感はとても大切なものに思えます。夏の夕暮れには、いつもそんな味わいがありますよね。

dancyu編集長 植野広生
dancyu2022年8月号
dancyu2022年8月号
特集:夏のつまみと酒

A4変型判(152頁)
2022年7月6日発売/900円(税込)

写真:伊藤菜々子