dancyu本誌から
dancyu6月号「京都で呑む、食べる、つくる。」絶賛発売中!

dancyu6月号「京都で呑む、食べる、つくる。」絶賛発売中!

待ちに待った京都。地元の人で盛り上がる店で、気軽につまんで、自由に呑みたい。時間が許す限り、2軒目、3軒目も行きたい!しばらく訪れなかった間に、魅力的な店も続々と登場しています

旅の味わい

表紙
P19+20
P46+47
P73
dancyu2022年6月号
全国各地を訪れてはいるのですが、仕事でもプライベートでも食が主体になるので、ほぼ観光はありません。早朝に漁港を訪ねて市場食堂で朝食を食べ、畑や牧場や道の駅などを訪ねつつ、地元の方に聞いた店に行って食事をしたり、おやつを食べたり、食材を買ったり。夜も4、5軒飲み食いして、深夜にホテルに戻る(場合によってはそれからまた出掛けて屋台やバーなどで仕上げたり)……といったパターンが多いのです。だから、市場の場所はわかっていても、近くの名所旧跡は知らない、ということもしばしば。
とはいえ、市場や飲食店に向かう道すがらの野山や街の風景を眺めることが、僕にとっては最高の〝観光〞です。そこで暮らす人々の日常の様子や、その土地ならではの風土や歴史を感じられるからです。だから、できるだけ歩いたり、レンタカーを運転して、気になるところがあれば寄り道するのが楽しみ。ただ目的の店に行って食べるだけより、その土地のあれこれを感じてから食べるほうが味わいや感動が深くなります。たとえ仕事であっても、ちょっとした旅の味わいを得られるのです。
その代表的な街が京都。歴史や文化、風情を感じる街並みはもちろん、暮らしが根付いている小径を通ってお目当ての店に行く。店に着く前から食事の高揚感が増します。街ごと味わうのは、名所旧跡を訪れるのと同じくらいの楽しみなのです、僕にとっては。

dancyu編集長 植野広生
dancyu2022年6月号
dancyu2022年6月号
特集:京都で呑む、食べる、つくる。

A4変型判(136頁)
2022年5月6日発売/ 900円(税込)

写真:ハリー中西