世界と戦える桑原康の凄い豚

2022.05.07
- 連載 : 美味お取り寄せ

様々な原種豚の個性豊かなDNAを組み合わせ誕生した豚を素晴らしい環境下、上質な餌を与え、ゆっくり育てる。すると、融点が低い上質な脂をまとう、猛烈にうまい豚になる。富士農場サービスの桑原康の豚は凄い！

原種豚の優良血統と希少品種の豚を約600頭飼育する富士農場サービス

桑原康は獣医。世界中の優れた原種や血統を飼育し、世界中のブリーダーや生産者に精子や豚を供給する豚博士で、品質徹底追求型育種の生産者でもある。日本各地の銘柄豚の多くは、桑原から元となる血統を入手している。桑原は豚の育種改良の成果として、農林水産省大臣賞を9回受賞。現在、全国17の大学や、41都道府県の畜産試験場を含む、72の研究機関や学校に、種豚の資源や精液提供を行う、日本養豚界の巨匠。桑原なくして、日本の銘柄豚は存在しないと言っても過言ではない。

日本の養豚の源流である六大原種に加え、満州豚、マンガリッツァ豚も飼育

六大原種（ランドレース・中ヨークシャー・バークシャー・大ヨークシャー・デュロック・ハンプシャー）に加え、日中友好の証で中国から寄贈された満洲豚、ハンガリーの食べられる国宝マンガリッツァなどを飼育交配することで、様々な血統選抜と育種をする。その過程で、桑原が生み出す豚は実に個性的で美味。赤身が濃厚でうまいのはもちろん、人の体温で溶ける脂はしつこさとは無縁！まさに脂がうまい豚肉だ。

血統と飼育方法の個体別管理が、凄い豚肉を生み続ける

原種豚の優良血統を選抜することが主目的の桑原の施設では、全頭の血統と飼育履歴が個別管理されている。どの血筋がどんな育ち方をして、どんな肉質になるかを把握するから、全ての豚のトレサビリティは完璧になる。富士山の地下水を120mの井戸が汲み上げ、麦をしっかり与える餌は、肉に濃厚な甘味やうま味を加える。さらに、個性的な原種豚のDNAが思いも寄らない肉質を生む。まさに、『血は争えない』をコントロールする桑原のノウハウと情熱が、一般入手困難な凄い豚を生み続ける。

今回ご紹介する凄い豚ラインナップ

「中ヨークシャー」脂肪融点32度。出荷日齢220日程度。「バークシャー」脂肪融点34度。出荷日齢215日程度。「YB（中ヨークシャー×バークシャー）」脂肪融点32度。出荷日齢220日程度。「セレ豚（満州豚×LYB豚）」脂肪融点は30度。出荷日齢は210日程度。どの肉も記憶に残るレベル。特に骨付き肉は圧巻の存在感だ。