
「卵かけご飯」を愛するすべての人に知ってほしい卵をご紹介します。 黄身の濃厚なコクと、驚くほどしっかりとした白身が織りなす、まさに「究極」と呼ぶにふさわしい卵、「緑の一番星」。ぜひお試しあれ!
南米チリのアローカナ族は伝統的な生活習慣を守り通す民族で、彼らが飼育するアローカナ種の鶏も守られてきた。黄身のコクと固く青い殻が特徴で、その血に白色レグホーン種とロードアイランドレッド種を交配し、数えきれない組合せを約20年間も試し、「あすなろ卵鶏」が産まれた。
やや小さめのMS規格ながら、黄身比率が高く、白身がしっかりしているので、茶碗一杯のご飯に一玉の卵で満足できる、そんな卵かけご飯用の卵が緑の一番星。もちろん、黄身が多いだけでなく、生食の時の風味の良さと、鮮度落ちしにくいのも特徴だ。
今回ご紹介するのは「田子たまご村」が育てたあすなろ卵鶏の卵「緑の一番星」だ。
17歳で田子たまご村を起こした日澤一雄氏は、生産量ではなく、健康で美味しい卵をつくるため、人里離れた山間に鶏舎をつくった。
非遺伝子組換えのトウモロコシ、大豆粕を中心とする配合飼料に、魚粉・海藻・ヨモギ・唐辛子・木酢液・桑の葉をブレンド。さらに、田子にんにく・荏胡麻・アスタキサンチンも与え、水は鶏舎裏に湧いている湧水の掛け流すなど、徹底した環境をつくっている。
静かな環境で健康オタク的な食事をしている鶏が、健康にならないわけがない。
そんな鶏から生まれる卵は力が違う!
ぜひ、最高の卵かけご飯にして召し上がっていただきたい。
文:(株)食文化 萩原章史 写真:八木澤芳彦