dancyu本誌から
dancyu4月号「韓国日常料理」絶賛発売中!

dancyu4月号「韓国日常料理」絶賛発売中!

この数年、多くの人が魅了された韓国エンタメの大旋風。ドラマ、アイドルなどを通じて韓国の“ふつう”の生活が身近になったことで、むくむくと沸き起こるのが、日常料理への興味関心ではないでしょうか。あの料理が食べたいな、これはどんな味がするんだろう。そんな気分にきっとフィットする(はず!)、「韓国日常料理」特集、本日発売です。

いま食べたい!普段着の韓国料理

表紙
P12+13
P16+17
P44
dancyu2022年4月号
かつて初めてソウルに行ったときに、知人がいろいろな店に連れて行ってくれました。宮廷料理を出す店から地元の人が集う煙で霞む焼肉店、素晴らしく深い味わいの参鶏湯専門店、冷麺の旨い店、マニアックな料理を出す市場裏の怪しい店(日本人は誰もいない)……それぞれ思い出に残る強烈な美味しさでした。でも、じわりと印象に残ったのは、町場の食堂で出てきたミッパンチャン(テーブルにずらりと並ぶ惣菜)でした。店によって味わいの差はありますが、小さな食堂でも特にキムチがしっかり美味しかったりすると、それだけでうれしくなります。そういう店はメインの料理も間違いないのです。
なかでもテンジャンチゲ(味噌鍋)が名物の店に行ったときは感動的にご飯が進みました。キムチや煮物や和え物などのミッパンチャンがどれもきちんとしているし、テンジャンチゲも丁寧な味わい。毎日食べたくなるような美味しさでした。
日本でも味噌汁と漬物がきちんとしている店は料理が美味しいと言われますが、これは世界に通用する“法則”だと思います。ちょっとした付け合わせを丁寧につくる店は、すべてが美味しい。
家庭でも、メインの料理を頑張るだけでなく、付け合わせも手を抜かず、美味しい味噌汁と一緒に出せば、全体の食事を美味しく感じてもらえるかもしれません。むしろ、日常の食事の美味しさはそんなところにあるのかもしれませんね。

dancyu編集長 植野広生
dancyu2022年4月号
dancyu2022年4月号
特集:韓国日常料理

A4変型判(152頁)
2022年3月4日発売/900円(税込)

写真:エレファント・タカ