好き嫌いがひどい、料理が下手、メニューを決められない、食べ過ぎる……。dancyu編集長・植野が、dancyu食いしん坊倶楽部メンバーのあらゆる「食の悩み」にお答えします。
農水省のデータによると、日本人一人当たりの米の消費量は1962年の118.3kgをピークに年々減少していて、2020年には50.7kgとなってます。日本人が全員、米米くらす子さんのような人であれば米の消費量は増えていたかもしれませんね。
それはさておき、「食べたいときに、食べたいものを、食べたいだけ食べる」をモットーにしている僕からすると、そんなに好きなら無理に減らすことはないのでは、と思ってしまいます。仮にご飯を減らせたとしても、ストレスが溜まって別のものをたくさん食べてしまうことになりかねません。それに、正直、「去年買った洋服が入らなくなった」といった程度の動機では長続きしないような気がします。大き目の服を買うという現実的な解決策が用意されているからです(たとえば「家の玄関を通れなくなった」などの理由だと、話が違ってきますが……)。
とはいえ、ご自身にとっては切実な問題だと思いますので、具体的な解決策を考えましょう。とりあえず、ご飯の量を減らしつつも、「ご飯を食べた!」という満足感が得られるようにすればいいのです。
かつて、マラソン解説者としておなじみの金哲彦さんに「ビールが美味しくなる走り方」を教えてもらったことがあります。それは、「最後に全力で走ること」でした。たとえ同じ距離を走ったとしても、一定の速度で走るより、最後に全力で走ると一気にエネルギーを消費して汗をかく。「これでビールが旨くなります」と。実際にやってみたのですが、ビールが美味しくなるだけでなく、走り切った満足感が非常に高くなります。
これをご飯に応用(?)してみたところ、お茶碗一杯を一口ずつ同じ量で食べるより、少しずつ食べていって最後の一口でがばっとたくさん食べた方が、食べ終えた後の満足感が大きくなることが判明しました。
まずはこの方法を試してみてください。最後の一口で満足感を得られれば、お代わりする必要がなくなるはずです。ただし、走り方は練習を重ねることで上手くなりますが、このご飯の食べ方の練習を繰り返すと、大変なことになりますよ。
イラスト:横山寛多
農水省のデータによると、日本人一人当たりの米の消費量は1962年の118.3kgをピークに年々減少していて、2020年には50.7kgとなってます。日本人が全員、米米くらす子さんのような人であれば米の消費量は増えていたかもしれませんね。
それはさておき、「食べたいときに、食べたいものを、食べたいだけ食べる」をモットーにしている僕からすると、そんなに好きなら無理に減らすことはないのでは、と思ってしまいます。仮にご飯を減らせたとしても、ストレスが溜まって別のものをたくさん食べてしまうことになりかねません。それに、正直、「去年買った洋服が入らなくなった」といった程度の動機では長続きしないような気がします。大き目の服を買うという現実的な解決策が用意されているからです(たとえば「家の玄関を通れなくなった」などの理由だと、話が違ってきますが……)。
とはいえ、ご自身にとっては切実な問題だと思いますので、具体的な解決策を考えましょう。とりあえず、ご飯の量を減らしつつも、「ご飯を食べた!」という満足感が得られるようにすればいいのです。
かつて、マラソン解説者としておなじみの金哲彦さんに「ビールが美味しくなる走り方」を教えてもらったことがあります。それは、「最後に全力で走ること」でした。たとえ同じ距離を走ったとしても、一定の速度で走るより、最後に全力で走ると一気にエネルギーを消費して汗をかく。「これでビールが旨くなります」と。実際にやってみたのですが、ビールが美味しくなるだけでなく、走り切った満足感が非常に高くなります。
これをご飯に応用(?)してみたところ、お茶碗一杯を一口ずつ同じ量で食べるより、少しずつ食べていって最後の一口でがばっとたくさん食べた方が、食べ終えた後の満足感が大きくなることが判明しました。
まずはこの方法を試してみてください。最後の一口で満足感を得られれば、お代わりする必要がなくなるはずです。ただし、走り方は練習を重ねることで上手くなりますが、このご飯の食べ方の練習を繰り返すと、大変なことになりますよ。
イラスト:横山寛多