松尾貴史のカレードスコープ
公演時に重宝するスパイシーなワインバル|松尾貴史のカレードスコープ㉒

公演時に重宝するスパイシーなワインバル|松尾貴史のカレードスコープ㉒

公演中ということもあり、普段はあまり訪れない池袋でカレーを探こととなった松尾貴史さん。今回は通し営業で、ランチが手ごろでありがたいダイニングバーを訪れることにしました。

本番前の遅めのカレーランチ

以前にも書いたが、個人的なご縁のせいか、池袋界隈は何故か飲食店のレパートリーが乏しい。3週間ほど、池袋西口の東京芸術劇場で芝居の公演をしているので、界隈での食事は貴重な機会だ。
18時開演、17時楽屋入りとなると、16時過ぎまでにカレーを食べに入りたい。3年前の公演時も重宝した「ZERO」を思い出した。大手チェーン店以外でこの時間に食べられるのはありがたい。何度かビリヤニをいただいて、そのボリュームと味に大満足した事が昨日のことのようだ。その時の共演者だった眞島秀和さんと何度か通った。
店内の雰囲気は、ワインバルかイタリアンレストランのような都会的な設え。「ZERO」と言う店名の由来は存じ上げないが、数学におけるゼロの概念はインドが発祥ということからだろうか。いや、関係はなさそうだ。

店内

営業は続いているのだが、今回はたまたま店内の客は私だけで、注文を済ませたら、すぐにディナーのメニューと取り替えておられた。今回は、時間は少しおまけしてくれたのかもしれない。
2種類のカレーセット、チキンカレーとこの日の日替わり、ビーフとマッシュルームのカレーを選択。サラダ、ターメリックライス、ナン、ドリンクが付いて990円(税込)はとても親切な価格設定ではないか。
カレーは2種類ともしっかりとした味付けで、ライスにもナンにもよく合う。選べるときには普段あまりナンは食べないけれど、こちらのセットに付いているものは小ぶりでさっぱり、焦げ目は香ばしく、好みの風味。

カレー

舞台の本番前でなければグラスワインでもいただきたいところだった……。テイクアウトでチキンビリヤニも購入して、終演後、自宅で夜食のおつまみとして二度美味しく楽しませていただいた。

外観

店舗情報店舗情報

Zero
  • 【住所】東京都豊島区西池袋3‐30‐10
  • 【電話番号】03‐3971‐1308
  • 【営業時間】11:00~23:30 (L.O.)
  • 【定休日】無休
  • 【アクセス】JR「池袋駅」より6分

文・撮影:松尾貴史

松尾 貴史

松尾 貴史 (俳優、タレント、ナレーター、コラムニスト)

1960年5月11日生まれ。神戸市出身。大阪芸術大学デザイン学科卒業。 俳優、タレント、コラムニスト、“折り顔”作家など幅広く活躍。下北沢のカレー店「般゜若」(パンニャ)店主。11月に新刊『違和感にもほどがある!』が発売、その他著書に『人は違和感が9割』、『違和感ワンダーランド』(すべて毎日新聞出版社)等がある。