dancyuWEBで連載していた神林桂一さんの「観光客の知らない浅草~浅草高校・国語教師の浅草ランチ・ベスト100~」「観光客の知らない浅草~浅草高校・国語教師の飲み倒れ講座~ 神林先生の浅草ひとり飲み案内」が一冊の本にまとまりました! 2021年11月15日発売!
著者の神林桂一さんは、都立浅草高等学校の国語の教員でした。
そのため、浅草界隈のなじみの店での呼び名は「神林先生」。
下町の勤務がおおかったこともあり、浅草を中心に「食べ歩き・飲み歩き」を続けてこられました。
これからますますという矢先、神林先生は突然、この世を去りました。
だから、本書『神林先生の浅草案内(未完)』は、更新されることのない途中経過の記録であり、店へのラブレターであり、浅草の食文化が垣間見られる教科書の一遍であり、観光客の知らない浅草を知る案内でもあるのです。
「浅草にいる間に行くべき店 決定版!」「浅草周辺ご飯物ランキング」「浅草周辺肉類ランキング」など、神林先生が、職場で「教務部福利厚生係」として不定期に発行していたミニコミは、16年を経て37号を発行しました。
本書は、大きく分けて、「浅草ランチ・ベスト26/100」と「ひとり飲みの店ランキング11/25」から成ります。
ランチ編は、ミニコミ3枚綴りに100店を選出した「浅草ランチ・ベスト100」は、神林先生が愛車にまたがり、浅草の隅々までランチを食べ歩いた708軒より選び抜いた26軒を紹介。
ひとり飲み編は、浅草エリアで訪ねた店の数1255軒より、ミニコミで挙げたとっておきの「ひとり飲みの店」からさらに選り抜いた11軒を紹介。
神林先生独自の評価ポイントのマークを添えながら、原稿には各店の情報のみならず、その背景にある浅草という土地の歴史や、食文化史的要素を盛り込んでいます。
「観光客」だけでなく、きっと、浅草に住んでいる人でも知らないような情報が盛りだくさんです。
撮影:大沼ショージ、萬田康文(カワウソ)
1954年5月26日生まれ。東京都出身。教員生活43年。食べ歩き、飲み歩き歴46年。
都立一橋高校時代から食のランキング・ミニコミを刊行(おもに職場で配布)。下町エリアを中心に酒場、定食屋、バー、和・洋・中・エスニック料理店、その他と守備範囲は広範囲に及ぶ。なかでも“お母さん酒場"には並々ならぬ情熱を持つ。
食にまつわる書籍、雑誌、テレビ番組、ランキングサイトなど、リサーチにも余念がなく、自作のデータベースには行った店・約9200軒を含む1万5000軒の食の店や食の情報が整理されている。2020年8月24日逝去。