dancyu食いしん坊俱楽部
まるで果実みたい。新感覚の日本酒「果月」の楽しみ方

まるで果実みたい。新感覚の日本酒「果月」の楽しみ方

酒の香りを評してフルーティーとはよく言うが、本物の果実の香りと錯覚するほどの香気を放つ日本酒が誕生した。その名も「果月(かげつ)」。一口飲めば、まるで果実のようなフレッシュ感に驚くばかり。そんな新感覚の日本酒をdancyu食いしん坊倶楽部のメンバーが体験。さらに、世界一のマルゲリータを味わえるピッツェリアで、ペアリングの楽しみを教えてもらった。

まるで果実のような驚きの味わい!

「これは本当に日本酒?」
今までにない新感覚の日本酒「果月」を体験するべく集まったdancyu食いしん坊倶楽部のメンバーは一口飲んで、そう驚きの声を上げた。誰もが「フルーツみたい!」と言葉にするほど、「果月」には果実のような香りと甘味があり、ほのかに爽やかな酸味も感じる。この酒は間違いなく米と米麹が主原料だが、なぜ果物のような日本酒ができるのか?まずはいち早く体験した、dancyu食いしん坊倶楽部メンバーの声を紹介しよう。

桃の「果月」の味わいは?~dancyu食いしん坊倶楽部の声

商品画像
男性/50代
深いフルーティーな甘味がするけど、後味は決して甘ったるくない
女性/40代
米というよりも、果実の風味と余韻を感じました!
女性/30代
日本酒を普段飲まない人に薦めたい。きっと驚く


葡萄の「果月」の味わいは?~dancyu食いしん坊倶楽部の声

商品画像
男性/50代
さらりとした口当たりで、いつでもいつまでも飲める味わい
女性/40代
綺麗に皮をむいた果実の瑞々しさを抽出したような風味
女性/30代
よく冷やしてグラスで飲むと、洋風の肴とも好相性


果物のような香りの秘密は「月桂冠」が今まで培ってきた日本酒の醸造技術にある。天然の桃や葡萄に含まれる香気成分を、発酵により生み出す方法を開発し、伝統的な醸造技術とかけ合わせて実現したというのだ。

「果月 桃」は、まさに香りが桃そのもので甘酸っぱく、「果月 葡萄」は巨峰のようなとろみのある甘味が口に広がる。合わせたくなるのは、どちらかというと洋食。メンバーからも、生ハムやチーズを使った料理と相性が良さそうという意見が多く寄せられた。

そこで、イタリアンの名店「ピッツェリアジターリア・ダ・フィリッポ」のオーナーシェフ、岩澤正和さんに「果月」を体験してもらったところ、「辛口のワインと併用で飲みたくなる軽くて新しい味」と感嘆。トマトとチーズを使ったマルゲリータや、マリネした猪を野菜とともに炙ったものなど、一般的な日本酒には合わせにくい料理の数々を薦めてくれた。

試して納得。酒が持つ果実味と旨味の強いチーズや肉が調和し、野菜が重なると「果月」の優しい酸味が引き立つ。力強い素材にも難なく寄り添うところは、さすが柔軟性のある日本酒の本領。いろいろな料理と楽しみたい。

桃の果月と合わせたのは世界一のマルゲリータ

料理と酒

まろやかな桃風味の「果月 桃」には、国産小麦と酸味の強いトマトを使った“マルゲリータ”がぴったり。桃の丸い香味が、バジルの甘い香りを引き立てる。トマトの甘酸っぱさで酒の味がより軽快に。酒の旨味はピッツァの生地の穀物感とも調和する。

葡萄の果月と合わせたのはマリネした猪肉

料理と酒

巨峰の果実感を思わせる「果月 葡萄」は生ハムと相性抜群だが、今回は店らしい味として赤ワインの搾りに約1週間漬けてから焼いた“マリネした猪の炙り赤玉ねぎのマルメラータ添え”とともに。香ばしい肉の甘い脂が酒の甘味と、まったりからみ合い口中が幸せでいっぱいになる。

「果月」と相性抜群! 家でつくれるイタリア風つまみ

「ゴルゴンゾーラと胡桃、フルーツのトースト」のつくり方

料理と酒
“桃”が持つ甘みや酸味など、あらゆる酒の味わいに合う料理。一品で、いろんな素材とのペアリングが楽しめる。

馴染み深い食パンで4種の味わいが楽しめるトーストを考案した岩澤シェフは語る。「“桃”の果汁感は柑橘類の酸味と相性がよく、チーズの塩気や旨味は互いの味を一つにまとめます。蜂蜜はさらに“桃”の甘みを豊かに。この酒は食材に合わせやすいので、パンの枚数を増やし、他の具材を自由にのせて食べるのも楽しい。家飲みやパーティにもぴったりです」

材料材料 (3~4人分)

食パン4枚(6枚切り)
モッツァレラチーズ100g
ゴルゴンゾーラチーズ100g
粉チーズ20g
河内晩柑(かわちばんかん)2房(その他の柑橘でも可)
無花果(いちじく)1/4カット
無塩ロースト胡桃約8個
黒胡椒適宜
蜂蜜お好みで

1食パンを切る

食パンの耳を切り落とす。まな板の上に食パンを並べ、大きな正方形をつくる。並べた食パンの内側をめん棒で潰して一枚の生地にする。(全体を潰せばクリスピーな仕上がりになるのでお好みで)。

食パンをつぶす

2具材をのせる

細かくちぎったモッツァレラチーズとゴルゴンゾーラチーズを、全体にまんべんなく乗せる。半分にカットした無花果を一角に乗せ、粉チーズをかける。黒胡椒を振り、全体にオリーブオイルをまわしかける。

3焼く

200℃のオーブンで約5分焼く。家庭では半分のサイズにしてトースターで焼いてもよい。

4仕上げる

焼きあがったらそれぞれの一角に河内晩柑と胡桃を乗せ、蜂蜜を添えて完成。

「パルマ産プロシュットとモッツァレラ キレのあるオリーブオイルをかけて」のつくり方

料理と酒
“葡萄”のふくよかな甘い香りと、生ハムの旨味は無理なく自然に寄り添う。ルッコラの苦味は、酒の後味をシャープにする。生ハムの塩気も後を引いて、酒が止まらない!

「店では本来、フレッシュなぶどうを乗せて完成する一皿です。巨峰のような甘味がある“葡萄”の香りで味わいを補いました。日本酒の旨味も料理の素材を引き立てます」と岩澤シェフ。素材感が出る料理なのでオリーブオイルはできるだけ上等なものを使うとよいそうだ。

材料材料 (3~4人分)

生ハム20g
モッツァレラチーズ100g
ルッコラ一束
エキストラヴァージンオイル大さじ1.5

1ルッコラとハムを盛る

ざっと刻んだルッコラを皿の上に乗せる。生ハムを適宜ちぎってルッコラの上にまんべんなく散らす。

2モッツァレラチーズとオイルで仕上げる

モッツァレラチーズを真ん中から二つに割り、中心に乗せる。E.V.オイルをまわしかけて完成。

果月
開発までに約9年。米と米麹を使い、長年培った醸造技術を駆使して生まれた果実のような日本酒「果月(かげつ)」。普段の食卓や特別なシーンなどあらゆるシチュエーションで飲みたくなる。多様な料理に合うのも魅力的。いずれも冷やして飲みたい。
画像左:「果月 桃」720ml 1,518円(税込)
画像右:「果月 葡萄」720ml 1,518円(税込)

お問い合わせ情報お問い合わせ情報

月桂冠株式会社 お客様相談室
0120‐623‐561(9:00~17:00 平日のみ)

公式サイト

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教えてくれた人

岩澤正和さん

岩澤正和さん

1979年茅ヶ崎生まれ。同店の他「オップラ・ダ・ジターリア」なども経営。2006年にナポリピッツァの世界大会で1位に輝き注目を集める。地元だけではなく全国へ食材探しの旅も続ける。

この記事で紹介したお店

ピッツェリア ジターリア・ダ・フィリッポ
【住所】東京都練馬区石神井町2‐13‐5
【電話番号】03‐5923‐9783
【営業時間】12:00~14:30(L.O.) 18:00~22:00(L.O.)
【定休日】木曜

文:山内聖子 写真:森本真哉