大正5年から西瓜の研究開発を手がける萩原農場。長年、タネなし西瓜の開発に力を注いできたが、タネなしは栽培が難しく、食味もタネありを超えられなかった。そこで逆転の発想 「タネが小さければ気にならないはず」 が生まれた。発想から20年、2万通りの交配から選ばれたのがナノシード西瓜 『タネまで美味しい ぷちっと』だ。
長年、タネなし品種の開発が行われ、数々のタネなし品種が生まれた。しかし、タネなしは栽培が難しい上に、食味がタネありと同等レベルになれないため、タネなし品種開発は苦戦してきた。100年以上、日本の西瓜研究のトップを走ってきた萩原農場は発想を変え、タネを小さくし、タネを気にせず、かぶりつける品種の開発に乗り出した。味がよく、シャリ感もあり、日持ちもして、サイズも融通がきいて、かつ、栽培が難しくない品種の開発は容易ではなく、20年の歳月で2万通り以上の交配を繰り返し、ようやく、凄い西瓜が誕生した。その名が 『タネまで美味しい ぷちっと』。
タネなし西瓜は種族保存の機能を失っている。当然、成長過程で無理をしているから、栽培が難しく、味や食感もタネありに劣ってしまう。その点、『タネまで美味しい ぷちっと』は大粒のタネありの欠点(タネが邪魔、タネの周りが柔らかになる)を改善したナノシード。
食感はシャリシャリ!甘い!日持ちも悪くない。さらに、タネまで美味しい!タネにはリノール酸やタンパク質が非常に多く、ビタミンB群やビタミンEも豊富だ。
明代の薬草学の古典「本草綱目」に西瓜の効能が記されている。
古代ギリシャのヒポクラテスやディオスコリデスも、西瓜の効能を高く評価している。
シトルリンは体内で一酸化窒素(NO)の生成に大きな役割を果たす。
シトルリンが豊富な西瓜は1年中食べたい素材だ。
文:(株)食文化 萩原章史