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ランプが最高!「ひなた」|個性が光る東京のとんかつ⑥

ランプが最高!「ひなた」|個性が光る東京のとんかつ⑥

東京・高田馬場にある「ひなた」では、豚のランプのとんかつがとにかく旨い!午後に備えるランチタイムに、仕事上がりの労いに、いいことがあったときのご褒美に。旨いとんかつ店を知っていれば、人生は最高になる。

ロース、ヒレに次ぐとんかつのサードウエーブ!

画期的なとんかつ屋である。豚を一頭買いしているため、ロースやヒレだけでなく、未知なる部位のとんかつの食べ比べができるのだ。しかも豚はとんかつ専用に育てられた宮城産の薬膳豚。すべては旨いとんかつのため、だ。

なかでも特筆すべきは、腰から尻にかけての赤身肉、ランプである。キメが細かく、ヒレと同じくらい柔らかい赤身には、口の中にドバッと迸(ほとばし)るたっぷりの肉汁と濃厚な旨味が凝縮されたけだけている。清らかな中に、猛々しさもある、まさに柔にして剛。ヒレとロースのいいとこ取りといった印象だ。

らんぷ定食
「らんぷ定食」一頭買いした漢方三元豚の希少部位、ランプが180g。豚汁とご飯、お新香が付いて1,850円。

この薬膳豚と出会うまでに、40銘柄以上の豚を揚げて食べ比べたプロデューサーの眞杉大介さんは言う。「銘柄豚と一口に言っても、焼きに向く豚、揚げに向く豚があります。うちではとんかつに最適な薬膳豚の飼料を調整し、さらにとんかつ仕様にしています。だからどの部位を揚げても美味しいのです」。なるほど、普段はメニューで見かけないランプも旨いわけだ。

食べ方は、まずは何もつけずにそのままで。下味をつけずに揚げているのに、十分にコクと香りの主張がある。さらに塩やソースをつけると、相乗してさらに強い個性を発揮する。ここにランプとんかつ大開眼なり。

肉
肉の断面に満遍なく塩をつけて、その面を舌の上にのせて食べると、衣ではなく肉の旨味をストレートに味わうことができる。
プロデューサーの眞杉大介さん
「ヒレとロースのいいとこ取りです」とプロデューサーの眞杉大介さん。

ここに技あり!

ランプ肉
この塊がランプ肉。14種類のハーブをブレンドした飼料で育てた薬膳豚は、どの部位を揚げても旨いが、特にここが旨い。
店内
2017年1月開店。17時からの食べ比べコース3,900円は2名以上で要予約。しきんぼやとんとろなど珍しい部位のとんかつもある。

店舗情報店舗情報

ひなた
  • 【住所】東京都新宿区高田馬場2‐13‐9
  • 【電話番号】03‐6380‐2424
  • 【営業時間】11:00~14:30(L.O.)17:00~21:00(L.O.)
  • 【定休日】日曜
  • 【アクセス】JRほか「高田馬場駅」より3分

文:永浜敬子 写真:長谷川潤

※この記事の内容はdancyu2018年10月号に掲載したものです。