メンチカツの具は牛派ですか?豚派ですか?どちらもおいしいから選べない!そんな人にお薦めなのが神楽坂の「大野屋牛肉店」のメンチカツ。どちらのメンチカツもあるので、欲張って二つ買っちゃいましょう。
さて、牛v.s.豚の2大メンチ対決を楽しめるのは、神楽坂「大野屋牛肉店」。牛の旨味がスパークする“松阪牛と和牛のビーフメンチ”、噛むほどに旨味がしみ出す“銘柄豚ポークメンチ”。ビーフメンチは松阪牛と甘味の強い黒毛和牛を2種の挽き肉に叩き、生の刻み玉ねぎなどと合わせて自家製ラードで揚げたもの。肉の味わいをよりシンプルに感じられるようにと1年前に改良した。一方、1961年の創業時から続くポークメンチは日光豚や梅ばい里り豚を二度挽きし、生キャベツや炒め玉ねぎで甘さとコクをプラス。紹興酒や胡麻油も入り風味豊かだ。二つの創作メンチがこの街の食いしん坊の多さを物語っている。
文:森本亮子 写真:徳山喜行
※この記事の内容はdancyu2019年10月号に掲載したものです。