明日、どこに食べに行こう?
いつでも握りたての美味しさが味わえる「利さく」|食べると元気が出るおにぎり屋さん④

いつでも握りたての美味しさが味わえる「利さく」|食べると元気が出るおにぎり屋さん④

千駄木にある「利さく」はぱっと見おしゃれな和菓子屋さん?と思える外観ですが、本格的なおにぎりを食べられる専門店です。注文をしてから握ってもらえるので、出来立ての美味しさがいつでも味わえます。

ふわふわアツアツ握りたて

おにぎり
おにぎりの話をすると止まらない店主の𠮷江重昭さんは、試行錯誤の末、木の型でつくる、ふっくら柔らかなおにぎりを生み出した。
年季の入った自慢の羽釜を紹介する𠮷江さん。「羽釜で炊いたお米はおにぎりに最適です!」

スキがないおにぎりである。千駄木の商店街にある「利さく」では、握りたてのおにぎりがテイクアウトできるのだ。ふわふわアツアツtogo!である。
基本材料も流石。羽釜で炊く白米は群馬県産コシヒカリ、圧力鍋で炊く玄米は茨城県産ミルキークイーン。塩は沖縄、海苔は有明と強豪揃い踏みだ。
で、店主の𠮷江重昭さんが握った人気の“すじこ納豆”を食べて納得。ギリギリまでふんわり握ったご飯に、粒揃いの納豆。それに塩の効いた筋子が、おのおの粒を主張しつつ一体になる。粘る納豆に噛みごたえのある筋子。パラパラほどけるご飯を香り高い海苔がやさしく包み込む。後ろめたさが一切ない贅沢、旨い!そしてあらためて思う。「おにぎり=旨いもの×旨いもの」なのだなあ。ちなみに、テイクアウトは3個注文すれば竹皮で包んでくれる(抜かりない)!
スキがないおにぎり屋、大スキ。

おにぎり
殺菌効果のある竹皮で包むという、細かい点までスキのない心配りは、おにぎりへの強い愛を感じる。
外観
34種類ほどのおにぎりは季節替わりだ。店主自慢のカレーにも注目。

店舗情報店舗情報

利さく
  • 【住所】東京都文京区千駄木2-31-6
  • 【電話番号】03-5834-7292
  • 【営業時間】8:00~20:00(売り切れ仕舞い)
  • 【定休日】水曜
  • 【アクセス】東京メトロ「千駄木駅」より2分

文:加藤ジャンプ 写真:牧田健太郎

※この記事の内容はdancyu2018年11月号に掲載したものです。

加藤 ジャンプ

加藤 ジャンプ (文筆家)

1971年東京生まれ。横浜と東南アジア育ち。一橋大学卒業後、出版社勤務をへてフリー。酒と酒場、肴と酔っ払いを愛し、コの字酒場探検をつづける。著書に「コの字酒場はワンダーランド」(六耀社)などがある。テレビ「二軒目どうする?」(テレビ東京系)のおつまみさんとしても出演。ときどき絵も描く。