千駄木にある「利さく」はぱっと見おしゃれな和菓子屋さん?と思える外観ですが、本格的なおにぎりを食べられる専門店です。注文をしてから握ってもらえるので、出来立ての美味しさがいつでも味わえます。
スキがないおにぎりである。千駄木の商店街にある「利さく」では、握りたてのおにぎりがテイクアウトできるのだ。ふわふわアツアツtogo!である。
基本材料も流石。羽釜で炊く白米は群馬県産コシヒカリ、圧力鍋で炊く玄米は茨城県産ミルキークイーン。塩は沖縄、海苔は有明と強豪揃い踏みだ。
で、店主の𠮷江重昭さんが握った人気の“すじこ納豆”を食べて納得。ギリギリまでふんわり握ったご飯に、粒揃いの納豆。それに塩の効いた筋子が、おのおの粒を主張しつつ一体になる。粘る納豆に噛みごたえのある筋子。パラパラほどけるご飯を香り高い海苔がやさしく包み込む。後ろめたさが一切ない贅沢、旨い!そしてあらためて思う。「おにぎり=旨いもの×旨いもの」なのだなあ。ちなみに、テイクアウトは3個注文すれば竹皮で包んでくれる(抜かりない)!
スキがないおにぎり屋、大スキ。
文:加藤ジャンプ 写真:牧田健太郎
※この記事の内容はdancyu2018年11月号に掲載したものです。