カメラマンが、いつかまた食べたい料理
かき氷、朝食の白米、甲斐サーモンのサラダ|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

かき氷、朝食の白米、甲斐サーモンのサラダ|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

カメラマンの土居麻紀子さん。今、食べに行きたい、会いに行きたい料理はなんですか?と聞くと……。

土居麻紀子さんが食べに行きたいのは――。

岡山・宇野「おまち堂宇野港店」のかき氷

岡山・宇野「おまち堂宇野港店」のかき氷
9月の蒸し暑い日でしたが、豊島へ行くフェリーの待ち時間にどうしても食べたくて、1時間近く行列に並びました。出航まで数分!受け取ってダッシュで船内でいただいた、シャインマスカットの甘みと、ふわふわの氷!中にもたくさん果実が入っていて贅沢なかき氷でした。イチゴもキャラメルも、家族と友人と絶賛しているうちに豊島に到着。そこからの豊島美術館も超絶素晴らしく、また「おまち堂」のかき氷を食べつつフェリーで豊島へ行きたい、晩夏の旅のおいしい思い出です。

新潟・魚沼「里山十帖」の朝食の白米(南魚沼産コシヒカリ)

新潟・魚沼「里山十帖」の朝食の白米(南魚沼産コシヒカリ)
温泉旅館でいつも不思議に思うのは、前夜にたらふく食べ、地酒を遅くまで飲んでも翌日の朝はしっかりお腹が空いているところ。朝から部屋についている露天風呂につかり巻機山を眺め、澄んだ空気を思いっきり吸って深呼吸しさらに空腹に。朝食の品々はどれも素晴らしいのですが、この炊きたてご飯の美しさ。うまみ、香り、つやがあり深く感動しました。お湯のとろみや部屋着の心地よい肌触り、裸足に伝わる床材の柔らかさ、宿と土地の全部がこの一膳の為にあったのかと思うほど。都内にも最高な白米をいただけるところは数あれど、切実に朝ごはんを食べに再訪したいと願う宿です。

山梨・勝沼「ビストロ・ミルプランタン」の甲斐サーモンのサラダ マリネ仕立て

山梨・勝沼「ビストロ・ミルプランタン」の甲斐サーモンのサラダ マリネ仕立て
勝沼のワイナリー撮影へ、試飲を期待して車でなく高速バスで行くことがよくありました。勝沼バス停のすぐ近くに三角屋根の「ミルプランタン」があります。レストランまで併設する大規模ワイナリーばかりではない中で、山梨食材を使った料理と県産ワインのマリアージュまで楽しめる貴重な存在。五味夫妻と山梨の食材生産地を巡る取材をした際には、テロワールの表現を試行錯誤する姿にさすがトップソムリエ……!と震えました。撮影当時は甲斐サーモンでしたが、現在はより味に深みのある富士の介サーモンを使用しているとマダムの千春さん情報。これはテイクアウトも可能だそう。ちなみに、すてきなマダムの名前を店名にしているところも、好きです。

写真・文:土居麻紀子