カメラマンが、いつかまた食べたい料理
素麺と柿の葉寿司、津軽伝承料理、タマネギ麹を使ったウニのタリオリーニ|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

素麺と柿の葉寿司、津軽伝承料理、タマネギ麹を使ったウニのタリオリーニ|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

カメラマンの萬田康文さん。今、食べに行きたい、会いに行きたい料理はなんですか?と聞くと……。

萬田康文さんが食べに行きたいのは――。

奈良・三輪「そうめん處 森正」の素麺と柿の葉寿司

奈良・三輪「そうめん處 森正」の素麺と柿の葉寿司
奈良県桜井市三輪の大神神社。その鳥居の脇道に「そうめん處森正」はあります。 三輪は素麺が名物。冬は煮麺、夏は冷し素麺、セットで柿の葉寿司も付けることができます。 趣のある庭のテーブルでいただく素麺は格別。 僕は奈良出身なので、帰省の際には立ち寄る自分にとっては故郷の味のひとつ。 今は帰れぬ故郷を想います

青森・弘前「津軽あかつきの会」の津軽伝承料理

青森・石川「津軽あかつきの会」の津軽伝承料理
仕事で立ち寄った「津軽あかつきの会」は青森県弘前にあります。津軽伝承料理をフルコース、15品を1,500円でいただくことができます。何だろう、どの料理にも食材への工夫と意味のある味がして、普遍的な美味しさがこんなにありがたいことなんだと感じた記憶があります。お母さんたちが作る体にも心にも沁みる料理を口にして、自分の食に対する姿勢を正しに是非とも、また行きたい場所です。料理は愛情!

長崎・島原「pesceco(ペシコ)」のタマネギ麹を使ったウニのタリオリーニなど

長野・島原「pesceco(ペシコ)」のタマネギ麹を使ったウニのタリオリーニなど
長崎県島原にある「pesceco」には、やはり仕事で訪れました。本当のところ、僕はあまりクリエイティヴ系のお皿には個人的に興味を持てないのです。 が、しかし。井上稔浩シェフの作り出す料理には、やはりそれぞれに腑に落ちる意味があり、味の落とし所のセンスが抜群だと撮影しながら感心させられました。その場所である意味、その場所でしか出来ない料理、近隣の生産者との関係性。わざわざ、遠くにその味を求めていく人が絶えないのが解ります。

写真・文:萬田康文