カメラマンが、いつかまた食べたい料理
由比丼、うな重、きつねうどん|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

由比丼、うな重、きつねうどん|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

カメラマンの徳山喜行さん。今、食べに行きたい、会いに行きたい料理はなんですか?と聞くと……。

徳山喜行さんが食べに行きたいのは――。

静岡・由比「浜のかきあげや」の由比丼

静岡・由比「浜のかきあげや」の由比丼
春の風物詩で、由比の桜えびがあると何かで知りました。今まで、桜えびを主役で食べた事はなかったんですが、春に漁をして、漁港で食べる鮮度のいい桜えびとはどんなものかと食べに行きました。お店の名前にある、かきあげ丼もあるんですが、限定の由比丼を注文しました。それと、かきあげの単品と。桜えびをほお張ると、あー桜えびってこんなに美味しかったのか、今まで損してたなーと。桜えびを噛み締めたときの感覚は他になく、甘みと歯ごたえを味わう料理だと思います。はじめて訪れてから、毎春食べに行っています。昨年は、桜えびの数が減っていて漁を中止していましたので、今年は、食べれるかなーと思っていたところでした。来年の春は、食べられることを願います。

静岡・浜松「炭焼きうなぎ 加茂」のうな重

静岡・浜松「炭焼きうなぎ 加茂」のうな重
車中泊の旅をしようと思い立ち、下道で予定も立てずに西にむかいました。2日目に浜松にたどり着き、浜松といえば鰻だと鰻屋を検索して「加茂」をみつけました。オープン時間にむかったのに、すでに行列ができていて驚きました。名前と電話番号を告げて、2時間後にお電話しますと……。2時間待ちで食べた鰻の味は、今まで食べた鰻で一番です。関東の蒸して焼き上げる鰻も好きですが、僕は関西の蒸さずに焼く鰻の方が好きで、こちらの鰻は蒸さずに炭で焼いています。かなり肉厚で皮がパリッとして、身は柔らかくて脂がのっていて、タレは甘ったるくなくあっさりと。一口食べて、ほんまにうまいなーと思い、一気に食べ終わった時に、また食べに来ようと思いました。まだ3回しか訪れてないんですが、また食べたいなーと思う料理です。

大阪・道頓堀「今井」きつねうどん

大阪・道頓堀「今井」きつねうどん
僕は大阪出身なので、帰省すると食べたくなる味が「道頓堀今井」のきつねうどんです。なんといっても、出汁がうまい。出汁をいただきにいってるといってもいいかもしれません。出汁がたっぷりしみこんだ、揚げさんが、またうまい。やわいうどんもいい。この味は、東京では食べられないんです。

写真・文:徳山喜行