大野拓朗のニューヨーク☆デリバリー事情
大野拓朗のNYデリバリー事情④ 探し求めていたカレー

大野拓朗のNYデリバリー事情④ 探し求めていたカレー

カレーに恋い焦がれていた俳優の大野拓朗さん。やっと出会えたカレーに感じたこととは。現在、ニューヨーク在住の大野さんが、外出もままならない現地から、デリバリー事情をレポート。

本場でも食べました!

今回は、カレー屋「Indian Food & Falafel」をご紹介します。

去年、dancyuと共に「スパイスカレー・国民食宣言!」をした僕は、渡米して心身共に落ち着いて来た頃から、猛烈にカレーが食べたくなるという衝動に駆られていました。頭の中で筋肉少女帯の日本印度化計画という歌がグルグル流れ、こんなに求めているのに「カレーは何で見つからないんだー」と心の中で叫んでいました。いろんな人種が集まるニューヨークで、ここまでカレーを見つけられないとは。アメリカ文化に浸透していないのは歴史的背景も影響しているのかなぁ?と考えてみたり、みなかったり。

そんな中、ようやく見つけて、Uber Eatsで頼んだのが「Indian Food & Falafel」のチキンカレーライス。蓋を開けるとふわっとスパイスの香りが!やっと会えた!そして、口の中に入れると、たくさんの種類のスパイスが仲良く楽しげに踊っている!決して辛すぎず、溶け込んだ野菜の甘味のあとにピリッと刺激が残るベストの辛さ。本格的なスパイスカレーです。

その本格インドの中にも、アメリカらしさを感じたのが、チキンの大きさで、とてつもなく大きかった(笑)。ゴロゴロと大きい身が6~7個ほど入っていて、ライスの代わりになるのではないかと思うくらい。ボリューム満点なところだけはアメリカも譲らないようです。

更に、ご飯はエキストラで頼みました。
こちらでは「大盛りでください!」を伝えたい時「Can I have extra rice?」って言います。そうすると、大盛りどころか2倍になって届くのが「That's so America!」です(笑)。

ああ、またしても想像するだけでよだれが……。今日も、また頼もうかな。

余談ですが、以前ご紹介した「ラムオーバーライス」をこの店でも見つけたので、翌日の朝と昼メシ用に買っておきました。BBQソースは「on the side」と伝えたのですが……ガーン!サイドにちょこっとかかってるだけ(笑)。そう、これが文字通りの「on the side」。前回の記事で話していた通りに。別容器で余計にもらいたかったのに……(笑)。

ラムオーバーライス

味はなかなかでしたが、お肉の質と野菜の種類、味付けなど、お気に入りにはランクインしませんでした。滅多に外すことのないラムオーバーライスではありますが、さすがにインドカレー店でのオーダーは控えることをお勧めします。

今回のUber Eatsの料金は……
Chicken Curry $13.00
Lamb Over Rice $7.99
消費税 $1.86
サービス料 $3.15
配送料  $2.49
チップ $2.84
合計 $31.33
大野 拓朗

大野 拓朗 (俳優)

1988年11月14日生まれ、東京都出身。2009年、第25回ミスター立教に選出される。2010年、映画『インシテミル〜7日間のデス・ゲーム〜』で俳優デビュー。2019年12月からは俳優修業のため単身渡米。新型コロナウイルス感染拡大抑制のためロックダウン(都市封鎖)されたNYでの生活を経験。そこでの経験を執筆した「7ヵ月のニューヨーク留学を経て、いま伝えたいこと。」@現代ビジネスWEBは100万PV超、「ニューヨーク☆デリバリー事情」@dancyuWEBは、旅行に行けない皆さんから大変楽しまれる連載となった。そして、帰国後すぐに出演した、ブロードウエィ・ミュージカル「プロデューサーズ」(20/相手役/福田雄一演出)@シアターオーブはコロナ渦に負けず連日大盛況となり「大入り」を記録する。