カレーに恋い焦がれていた俳優の大野拓朗さん。やっと出会えたカレーに感じたこととは。現在、ニューヨーク在住の大野さんが、外出もままならない現地から、デリバリー事情をレポート。
今回は、カレー屋「Indian Food & Falafel」をご紹介します。
去年、dancyuと共に「スパイスカレー・国民食宣言!」をした僕は、渡米して心身共に落ち着いて来た頃から、猛烈にカレーが食べたくなるという衝動に駆られていました。頭の中で筋肉少女帯の日本印度化計画という歌がグルグル流れ、こんなに求めているのに「カレーは何で見つからないんだー」と心の中で叫んでいました。いろんな人種が集まるニューヨークで、ここまでカレーを見つけられないとは。アメリカ文化に浸透していないのは歴史的背景も影響しているのかなぁ?と考えてみたり、みなかったり。
そんな中、ようやく見つけて、Uber Eatsで頼んだのが「Indian Food & Falafel」のチキンカレーライス。蓋を開けるとふわっとスパイスの香りが!やっと会えた!そして、口の中に入れると、たくさんの種類のスパイスが仲良く楽しげに踊っている!決して辛すぎず、溶け込んだ野菜の甘味のあとにピリッと刺激が残るベストの辛さ。本格的なスパイスカレーです。
その本格インドの中にも、アメリカらしさを感じたのが、チキンの大きさで、とてつもなく大きかった(笑)。ゴロゴロと大きい身が6~7個ほど入っていて、ライスの代わりになるのではないかと思うくらい。ボリューム満点なところだけはアメリカも譲らないようです。
更に、ご飯はエキストラで頼みました。
こちらでは「大盛りでください!」を伝えたい時「Can I have extra rice?」って言います。そうすると、大盛りどころか2倍になって届くのが「That's so America!」です(笑)。
ああ、またしても想像するだけでよだれが……。今日も、また頼もうかな。
余談ですが、以前ご紹介した「ラムオーバーライス」をこの店でも見つけたので、翌日の朝と昼メシ用に買っておきました。BBQソースは「on the side」と伝えたのですが……ガーン!サイドにちょこっとかかってるだけ(笑)。そう、これが文字通りの「on the side」。前回の記事で話していた通りに。別容器で余計にもらいたかったのに……(笑)。
味はなかなかでしたが、お肉の質と野菜の種類、味付けなど、お気に入りにはランクインしませんでした。滅多に外すことのないラムオーバーライスではありますが、さすがにインドカレー店でのオーダーは控えることをお勧めします。