パン・コン・トマテに続き、高知から届いたトマトでつくったのは、これもシンプルな料理でした――。
大好きなパン・コン・トマテをつくったことを書きましたが、高知から届いたトマトはまだたくさんありました。パントリーを覗いたら、カッペリーニ(太さ1mm程度の極細パスタ)もたくさんありました。となると、やはりトマトの冷製パスタをつくるしかないですね。
これを僕は“沢田研二”というメニュー名で呼んでいますが……。
これまた超シンプル。トマトを湯むきして適当な大きさにカットし、ボウルに入れてオリーブオイルで和え、軽く塩で味を調える。ゆでたカッペリーニを水でさらし、水をよく切ってボウルに入れ、よく和える。皿に盛って、仕上げにオリーブオイルと黒胡椒をふって出来上がりです。
トマトとカッペリーニの冷製パスタのレシピには、刻んだ玉ねぎやにんにく、アンチョビなどを加えたり、バジルを添えたりするものが多いのですが、美味しいトマトが手に入ったら、トマトとオリーブオイル、塩だけでつくってみてください。トマトのジュースがカッペリーニに絡んで、ピュアな旨味が広がりますから。
たとえば美味しいバターが手に入ったら、スパゲッティなどちょっと太めのパスタをゆでてバターを絡め、黒胡椒をたっぷりふる。カラスミがあったら、スパゲッティーニなど中ぐらいの太さのパスタをゆでてオリーブオイルで和え、すりおろしたカラスミをたっぷりふりかける。こういう食材の旨味を生かすシンプルなパスタが好きです。
なぜこれを“沢田研二”と呼ぶのか。これをつくるときはなぜか「カッペリーニしやがれ」を口ずさんでしまうからです。
文:植野広生
大好きなパン・コン・トマテをつくったことを書きましたが、高知から届いたトマトはまだたくさんありました。パントリーを覗いたら、カッペリーニ(太さ1mm程度の極細パスタ)もたくさんありました。となると、やはりトマトの冷製パスタをつくるしかないですね。
これを僕は“沢田研二”というメニュー名で呼んでいますが……。
これまた超シンプル。トマトを湯むきして適当な大きさにカットし、ボウルに入れてオリーブオイルで和え、軽く塩で味を調える。ゆでたカッペリーニを水でさらし、水をよく切ってボウルに入れ、よく和える。皿に盛って、仕上げにオリーブオイルと黒胡椒をふって出来上がりです。
トマトとカッペリーニの冷製パスタのレシピには、刻んだ玉ねぎやにんにく、アンチョビなどを加えたり、バジルを添えたりするものが多いのですが、美味しいトマトが手に入ったら、トマトとオリーブオイル、塩だけでつくってみてください。トマトのジュースがカッペリーニに絡んで、ピュアな旨味が広がりますから。
たとえば美味しいバターが手に入ったら、スパゲッティなどちょっと太めのパスタをゆでてバターを絡め、黒胡椒をたっぷりふる。カラスミがあったら、スパゲッティーニなど中ぐらいの太さのパスタをゆでてオリーブオイルで和え、すりおろしたカラスミをたっぷりふりかける。こういう食材の旨味を生かすシンプルなパスタが好きです。
なぜこれを“沢田研二”と呼ぶのか。これをつくるときはなぜか「カッペリーニしやがれ」を口ずさんでしまうからです。
文:植野広生