千葉生産者応援クラウドファンディング
「安西農園」の房州そら豆|千葉の生産者を応援します④

「安西農園」の房州そら豆|千葉の生産者を応援します④

千葉の農家や漁師などは昨年、二つの台風で大きな被害を受け、いまだ影響が残っている場所もあります。野菜、果物、魚介、肉など、四季折々の多彩な食材に恵まれた千葉を、そして美味しい食を支えている生産者を、dancyuは応援します。その応援プロジェクトである「千葉応援クラウドファンディング」に参加していただいている生産者をご紹介します。安西農園では一般的なそら豆よりも茎を大きく育てるため、地中の養分をしっかり吸って、味が濃いものに育つ。

旨味の濃いそら豆づくり

春から初夏にかけて、食卓を鮮やかな緑で彩るそら豆。千葉県の房州地域で育つそら豆は特に色が美しく、実がふくよかだ。旬は短く、5月の前半の2週間程度。この時期に大相撲夏場所が開幕することから、升席で提供されるおつまみとしても、房州そら豆は親しまれている。

安西農園のそら豆は通常より茎が太く背が高い。その分、根を張って土からぐんぐん栄養を吸収し、実の育ちが豊かに。

千葉県館山市・安西農園では、甘みのしっかりとした打越緑(うちこしみどり)と生でも食べられるファーベの2種類を栽培している。安西淳さんによると「海に近いこの地域は砂地で水はけがいいから、野菜に余計な水分が入らず旨味が凝縮する」という。

安西農園ではそら豆の他に、レタスや菜の花、カーボロネロなど数多くの野菜を栽培している。直営店の「百笑園」では新鮮な採れたて野菜が並んでいる。

さらに安西さんは、そら豆がより美味しく育つよう、通常よりも茎を太く、そして背が高くなるように育てている。茎がしっかりしていると、そのぶん根っこがしっかりと土のなかに広がり、ぐんぐんと栄養を吸収して味が豊かになるからだ。「打越緑は、一見、房が小ぶりに感じます。しかし、実はとっても大きくてふくよか。味も、口の中に残る甘みが特徴的で、他の品種とは一線を画しています」(安西さん)。

安西農園の安西淳さんは、鮮やかな緑色と甘味が特徴の「打越緑」と、生で食べられる「ファーベ」を栽培。

ファーベは、イタリア原産の品種だ。約20年前、まだ日本ではほとんどファーベが知られていなかった時期に安西さんは苗を入手し、館山でいちはやく栽培を始めた。「本場では、ヤギの乳からつくるペコリーノという、塩気が強くて少しクセのあるチーズと合わせて生のままサラダにして食べます。そら豆とチーズの味わいが豊かなので、オリーブオイルと粒こしょうを少しまぶすだけでも十分美味しい。ペコリーノ以外のチーズで代用してもかまいません」。トマトと一緒にサラダにしたり、フライドガーリックと合わせたりするのも、安西さんのおすすめだ。

文:吉田彩乃 写真:三木匡宏

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dancyuは、千葉の生産者・流通業者を応援するためのクラウドファンディングを始めます。「房州そら豆」「かずさ和牛」「房州びわ」「鴨川の貝類」の四つの食材コースがあり、それぞれを購入することで生産者を応援する"支援型クラウドファンディング"です。詳細はサイトでご確認ください。
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