家に籠った日の夜、アマゾンカカオ入り麻婆豆腐をつくりました――。
家に籠るしかない日の夜、ふと麻婆豆腐が食べたくなり、冷蔵庫を開けると、おお、挽き肉がある。長ねぎ、にんにく、生姜を刻んで胡麻油で炒め、挽き肉を入れ、紹興酒少々、豆板醤、甜面醤、オイスターソース、塩を加えて炒めたら、鶏ガラスープを少し入れて軽く煮込みます。
さらに、ここでアマゾンカカオのパウダーを投入。これは軽井沢「ラ・カーサ・ディ・テツオ オオタ」のシェフにして、アマゾンのカカオを紹介している太田哲雄さんに分けていただいたもの。フルーツのような酸味と軽やかな苦味があるこのカカオ、麻婆豆腐に入れると風味が増して味に深みも出ます。器に盛って、さらにカカオニブ(カカオ豆の殻や皮を取り除いて砕いたもの)を散らして出来上がり。まろやかな口当たりの奥から軽やかな酸味や苦味が広がり、その後から辛味がやってくる。カカオニブのカリっとした食感と苦みもいいアクセントになります。多重構造の味わい、ひと味違う麻婆豆腐です。
ちなみに、麻婆豆腐にターメリック、クミン、コリアンダー、レッドチリのパウダーを入れると、カレーと麻婆豆腐の中間のような味になります。これも美味しいですよ。どちらもスパイス料理なので実は境目がないのかもしれませんね。
文:植野広生
家に籠るしかない日の夜、ふと麻婆豆腐が食べたくなり、冷蔵庫を開けると、おお、挽き肉がある。長ねぎ、にんにく、生姜を刻んで胡麻油で炒め、挽き肉を入れ、紹興酒少々、豆板醤、甜面醤、オイスターソース、塩を加えて炒めたら、鶏ガラスープを少し入れて軽く煮込みます。
さらに、ここでアマゾンカカオのパウダーを投入。これは軽井沢「ラ・カーサ・ディ・テツオ オオタ」のシェフにして、アマゾンのカカオを紹介している太田哲雄さんに分けていただいたもの。フルーツのような酸味と軽やかな苦味があるこのカカオ、麻婆豆腐に入れると風味が増して味に深みも出ます。器に盛って、さらにカカオニブ(カカオ豆の殻や皮を取り除いて砕いたもの)を散らして出来上がり。まろやかな口当たりの奥から軽やかな酸味や苦味が広がり、その後から辛味がやってくる。カカオニブのカリっとした食感と苦みもいいアクセントになります。多重構造の味わい、ひと味違う麻婆豆腐です。
ちなみに、麻婆豆腐にターメリック、クミン、コリアンダー、レッドチリのパウダーを入れると、カレーと麻婆豆腐の中間のような味になります。これも美味しいですよ。どちらもスパイス料理なので実は境目がないのかもしれませんね。
文:植野広生