お店に行って、どの日本酒を頼むか迷ったことはありませんか?種類がありすぎて選べない!そもそも日本酒がわからない!そんなときは、酒を知り尽くした店主に相談してみてはいかがでしょうか?初心者も上級者もきっと楽しめる、東京の7軒をご紹介します。
「日本酒の泡の音だよって言うと、ニューヨーカーは大喜びします」と生ハムに薦められたのは、“ぷちぷち”スパークリング。酸味とすっきりした甘味が生ハムの塩気を和らげる。「面白いですよ~」とブルーチーズには“射美”を。酒が発酵臭を優しく溶かす。お酒で料理の印象ってこんなに変わるの!?と興奮しっぱなしだ。
キャッチーな言葉に日本酒愛があふれる赤星慶太さんは、NYで18年間日本酒バーを営んだSAKEの伝道師。その時代からの盟友・熊谷道弘シェフによる創作和食にハマる一本を350種から当ててきた。このバッテリーの一番の強みは客の好みにより酒も料理の味つけも変える即興力と柔軟性だ。
「僕にとってペアリングとはその人に寄り添うこと。それには飲ませ方、順序、何より言葉が大事。蔵元に次ぐ第二の造り手の気持ちでいます」。
日本一おしゃべりな日本酒バーかもしれない。
文:森本亮子 写真:渡部健五
※この記事の内容はdancyu2018年3月号に掲載したものです。