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ニューヨーク仕込みのペアリングを愉しむ|新しい日本酒に出会える酒場⑥

ニューヨーク仕込みのペアリングを愉しむ|新しい日本酒に出会える酒場⑥

お店に行って、どの日本酒を頼むか迷ったことはありませんか?種類がありすぎて選べない!そもそも日本酒がわからない!そんなときは、酒を知り尽くした店主に相談してみてはいかがでしょうか?初心者も上級者もきっと楽しめる、東京の7軒をご紹介します。

生ハムとスパークリング日本酒

「日本酒の泡の音だよって言うと、ニューヨーカーは大喜びします」と生ハムに薦められたのは、“ぷちぷち”スパークリング。酸味とすっきりした甘味が生ハムの塩気を和らげる。「面白いですよ~」とブルーチーズには“射美”を。酒が発酵臭を優しく溶かす。お酒で料理の印象ってこんなに変わるの!?と興奮しっぱなしだ。

ペアリングを頼まれると大いに燃えるという赤星慶太さん
生ハムサラミチーズ盛り合わせ1,780円。末廣酒造の微発泡酒“ぷちぷち”1,026円のヨーグルトのような酸と甘味が生ハムの塩気を抑える。フルム・ダンベールには杉原酒造の“射美”吟撰1,350円を。

キャッチーな言葉に日本酒愛があふれる赤星慶太さんは、NYで18年間日本酒バーを営んだSAKEの伝道師。その時代からの盟友・熊谷道弘シェフによる創作和食にハマる一本を350種から当ててきた。このバッテリーの一番の強みは客の好みにより酒も料理の味つけも変える即興力と柔軟性だ。

イチゴと水牛のモッツァレラのサラダ1,512円。
刺身盛り3,218円(写真は2人前)。

「僕にとってペアリングとはその人に寄り添うこと。それには飲ませ方、順序、何より言葉が大事。蔵元に次ぐ第二の造り手の気持ちでいます」。

右から、燗向きの山名酒造“奥丹波”は昔ながらの太い酒。万能の食中酒と絶賛する高の井酒造“伊乎乃(いおの)”純米吟醸。冷酒なら南部酒造場“花垣”純米大吟醸。

日本一おしゃべりな日本酒バーかもしれない。

店舗情報店舗情報

赤星とくまがい
  • 【住所】東京都港区麻布十番3‐3‐9 コムス麻布十番ビル7階
  • 【電話番号】03‐6459‐4589
  • 【営業時間】18:00~23:00(L.O.) 金・土曜は~翌1:00(L.O.)(閉店)
  • 【定休日】日曜 月曜
  • 【アクセス】東京メトロほか「麻布十番駅」より4分

文:森本亮子 写真:渡部健五

※この記事の内容はdancyu2018年3月号に掲載したものです。