お店に行って、どの日本酒を頼むか迷ったことはありませんか?種類がありすぎて選べない!そもそも日本酒がわからない!そんなときは、酒を知り尽くした店主に相談してみてはいかがでしょうか?初心者も上級者もきっと楽しめる、東京の7軒をご紹介します。
教え上手で、初心者に優しい店。日本酒の好みを伝えるための言葉のオーダー表があって、これが便利だ。たとえば味わいの項目には、やさしめ、ほどほど、しっかり、酸味と書かれ、その中から好みを選ぶ。ほかにも、香り、後味、温度帯の項目を指さしながら、店長の玉木教充(のりみつ)さんに相談できる。
店には全国各地の120種以上の酒があるが、銘柄がわからなくても問題ない。蔵元を訪ねるのが大好きな、玉木さん自身がメニューだ。
「今、日本酒はダイナミックに進化していて、毎年驚きがあるんです。だから、純米はこう、大吟醸はああといった先入観を捨てていただきたくて、メニューを置くのをやめました。その代わりに僕がいます。料理あっての日本酒ですから、料理との組み合わせを軸に、好みに合わせてお薦めを選びます」
気楽に、でも本気で日本酒を楽しめる居酒屋なら、そりゃ通っちゃいます。
文:馬田草織 写真:飯貝拓司
※この記事の内容はdancyu2018年3月号に掲載したものです。