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秘蔵の熟成酒が楽しめる和酒バー|新しい日本酒に出会える酒場②

秘蔵の熟成酒が楽しめる和酒バー|新しい日本酒に出会える酒場②

お店に行って、どの日本酒を頼むか迷ったことはありませんか?種類がありすぎて選べない!そもそも日本酒がわからない!そんなときは、酒を知り尽くした店主に相談してみてはいかがでしょうか?初心者も上級者もきっと楽しめる、東京の7軒をご紹介します。

朝絞めの水郷赤鶏と日本酒で心地よく酔える

悩殺されたのは、朝絞めの鶏を使ったささみの昆布〆。ねっとりまろやかで官能的だ。どんな酒が合うだろう?と悩む間もなく、店主、梅澤豪さんのアシストが入る。

梅澤さんのセレクトは柔軟。鶏の塩唐揚げ900円に選んだ千葉・寺田本家の“パラダイ酒”は、パイナップルに似た風味があり、口の中がなんと酢豚味に!料理長の岩崎崇史さんとは名コンビだ。

注がれたのは“奥鹿”山廃23BY。山廃らしいふくよかな味わいは鶏肉に負けず、旨味の輪がぐんぐん広がる。唐揚げも締めの丼だって飲み手の嗜好を考えながら、ぴたりとハマる一本を選んでくれる。ただただ身を委ねるだけだ。

生親子丼800円は鶏もも肉と胸肉のヅケをのせた卵かけ丼。“義侠”純米原酒16BYと。
ささみの昆布〆800円は磯の香りが酒を呼ぶ。塩とわさびで。

スタンバイする40~50本は、しっかりとした飲み口のものが中心。熟成フェチを自任するように、自家熟成の秘蔵っ子が繰り出されることもある。

燗には無農薬米で醸した“八兵衛”。クリアな味わいは米の力だとか。一押しの“義侠”は自家精米と蔵熟成の取り組みに共感。冷酒なら、マスカットのような風味の“花巴”。

一方で、メディアユニット「富士虎」の一員として、ウェブで日本酒の魅力を発信。これまで巡った蔵は36軒。あるときは仕込みを手伝ったり、あるときは酒米の田んぼで草取りしたり。穏やかな人柄からにじみ出る深い日本酒愛が、酒をますます旨くする。

店舗情報店舗情報

うめばち
  • 【住所】東京都渋谷区渋谷3‐22‐11 サンクスプライムビル3階
  • 【電話番号】非公開
  • 【営業時間】18:00~23:00(L.O.)
  • 【定休日】日曜 月曜
  • 【アクセス】JR「渋谷駅」新南口より1分

文:上島寿子 写真:本野克佳

※この記事の内容は2018年3月号に掲載したものです。