dancyu本誌から
dancyu3月号「日本酒2020」絶賛発売中!

dancyu3月号「日本酒2020」絶賛発売中!

ここ数年、日本酒造りの世界では、「生酛」や「酵母無添加」、「磨かない酒」など、原点回帰の酒造りへの挑戦が顕著です。一方で、現代でしかありえない新しい発想や技術進歩による革新的なお酒も続々登場し、ワクワクさせてくれます。さまざまなお酒を、いろいろな飲み方で楽しめる。味わいの多様性こそ、世界に誇れる日本酒の本質です。世界が“SAKE”に注目しています。今日はこの酒、明日はあの酒。新酒だって古酒だって、冷酒だって燗酒だって、なんでも来い。その日の気分により、状況により、多彩に楽しめるのが、2020年の「いまの酒」なのです。思うままに、存分に、「いまの酒」を楽しんでください。

いまの日本酒を知る。

表紙
p22+23
p94
p121
dancyu2020年3月号
寒い冬には温かい鍋やおでんがいいですね。あつあつふうふう、身も心も温まる。そう、熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいまま、というのが“おいしい料理”の常識でした。でも、いま料理の世界ではちょっと違う感覚が現れつつあります。

熱いものと冷たいものを一皿に組み合わせたり、ぬるい温度帯で提供したり。「ぬるい」という言葉はあまり印象がよくないのですが、熱々ではなくて「温い(ぬくい)」くらいの感じ。食材や料理にもよりますが、熱々よりも温かいくらいの方が香りや味を感じやすいものがあるのです。試しに、ご飯や味噌汁で、熱々と冷ましたものを食べ比べてみてください。味わいが違うと思います(普段はあまり意識して食べていないから気付きませんが)。

日本酒もそう。同じ酒でも、冷やと冷酒と燗では香りの立ち方も味わいも違いますよね。酒質や銘柄によっては、冷やの方がすっきり美味しかったり、逆に燗をつけた方が味わいがふくよかに感じられたり。そもそも、冷や、冷酒、燗と大まかに言いますが、実は、日本酒の温度は細かく呼び名が分かれています。雪冷え、花冷え、涼冷え、冷や、日向燗、人肌燗、ぬる燗、上燗、熱燗、飛び切り燗……温度を変えるだけで、日本酒をより深く楽しめるとともに、日本語のきめ細かさも味わえるような気がします。

dancyu編集長 植野広生
dancyu2020年3月号
dancyu2020年3月号
第一特集:日本酒2020
第二特集:ハマる、生ハム

A4変型判(212頁)
2020年2月6日発売/900円(税込)
この雑誌を購入する

表紙文字:松本孝志 表紙イラスト:Takayo Akiyama