食いしん坊の心をときめかせる「dancyu祭」が今年も開催!ここでしか味わうことのできない特別メニューも楽しみの一つだが、お酒好きにお薦めしたいのが東京・荒木町の人気和食店「鈴なり」店主・村田明彦さんがつくる逸品と鹿児島の濵田酒造・伝兵衛蔵が手がける芋焼酎「薩州 赤兎馬(さっしゅう せきとば)」のコラボレーション。フルーティーな香りやコクのある風味を楽しむロックに、爽やかな飲み口が心地よい炭酸割り。料理や好みに合わせて、おいしいコンビネーションを楽しもう!
東京・荒木町の路地に店を構え、2012年から7年連続でミシュランの一つ星に輝いた「鈴なり」。店主の村田明彦さんは自他ともに認める“左党”で「とくに昔から芋焼酎が好きなんです」と話す。修業時代に飲み、「おいしいと感じた」と言うのは、今では全国的な知名度を誇る「薩州 赤兎馬」だ。
「まず、『三国志』になぞらえた名前が勇ましくて印象に残りますよね。黒地に赤文字のラベルがかっこよくて、棚に並んでいてもインパクトがある。初めて飲んだときに“焼酎ってこんなにおいしいんだ”と感動したのを覚えています。すっきりとしながらコクが深く、飲み疲れしない。まろやかな口当たりで飽きがこないので食中酒にぴったりだと思います。今回の『dancyu祭2023』では、『薩州 赤兎馬』と一緒に楽しんでいただけるように二つの料理をご用意させていただきますが、僕のような『薩州 赤兎馬』ファンがたくさん増えたらいいなと思っています(笑)」
今回の「dancyu祭2023」で村田さんは、淡麗さと芳醇さを備えた赤文字ラベルの「薩州 赤兎馬」に合わせて、多くの日本人になじみが深い豚の角煮を披露する。
「角煮は赤ワインを使う方法もあるけれど、芋焼酎を入れるのがポイント。豚が飼料として芋を食べているので絶対的に相性がいいんです。味がまろやかかつ上品に仕上がるので、ご家庭で角煮をつくるときもぜひ試してみてください」。
小松菜を練り込んだバンズに挟んで食べれば、イベント気分も倍増。「薩州 赤兎馬」のロックと一緒に、コクのある味わいをぜひお試しあれ!
豚バラ肉 | 1kg(ブロック) |
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新じゃがいも | 6個 |
青梗菜 | 6枚 |
からし | 適宜(お好み) |
A | |
・ 芋焼酎 | 150ml |
・ 水 | 500ml |
・ おから | 200g |
・ 長ねぎ | 1本分 |
・ 生姜 | 20g(薄切り) |
B | |
・ 昆布 | 1枚(10cm角) |
・ 焼酎 | 100ml(煮きったもの) |
・ 日本酒 | 100ml(煮きったもの) |
・ 濃口醤油 | 70ml |
・ 味醂 | 70ml |
・ 砂糖 | 35g |
C | |
・ 玉ねぎ | 100g |
・ 人参 | 40g |
・ 長ねぎ | 1本分 |
・ 生姜 | 10g(薄切り) |
※バンズはレシピ外
常温に戻した豚バラ肉を均等の大きさにカットして深めのフライパンへ。油をひかずに全面をしっかり焼く。目安は1kgで8分前後。ある程度火が通ったら、肉から出た余分な脂をキッチンペーパーで拭き取り、焼酎(分量外・適量)を回し入れる。
新じゃがいもは皮付きで12分蒸してから180℃前後の強火できつね色になるまで揚げる。青梗菜はゆでてから食べやすいサイズにカットしておく。
1のフライパンに青梗菜とAを加えて、青梗菜は1~2分程度さっと煮てから取り出し、豚バラ肉は約3時間煮たあと、取り出して真水で全体を洗う。
鍋に3の煮汁(300ml程度)を入れ、Bを加え、そこに豚バラ肉と軽く炒めたCを入れて約80℃の弱火で2時間炊く。煮汁が足りなければ、水(分量外・適量)を足す。
炊いた豚バラ肉と2で調理した新じゃがいも、3の青梗菜を盛りつけ、お好みでからしを添えて完成。
「青の『赤兎馬』を飲んだときに、これは魚介系の料理に合うなとピンときました」と2品目のアイデアが、すぐに浮かんだと言う村田さん。イカの卵のプチプチ感とシュワシュワと軽快な味が後をひくこと間違いなしだ。
芋感はしっかりと感じられるが、炭酸で割るとマスカットのようなニュアンスが口の中にふんわりと広がる「薩州 赤兎馬 20度」を手にしながら「焼酎はあまり得意ではない方も、これは飲みやすいと思うはず。気分をリフレッシュしたいときにもぴったりです」と村田さんもその味わいに太鼓判を押す。
「dancyu祭2023」では、食の匠による心尽くしの料理と鹿児島が誇る芋焼酎を一緒に楽しんでほしい。
濵田酒造 お客様相談室
TEL:0996-21-5260(平日 9:00~17:00)
1974年生まれ。祖父が東京・門前仲町でふぐ料理店を営んでいたことがきっかけで和食の料理人を志す。商業学校を卒業後「なだ万」に入社。13年間、修業を積んだのち、2005年に「鈴なり」を開店。2015年にはミラノ万博に和食の料理人として参加。雑誌やテレビなどメディアでも活躍しながら、和食の魅力を多方面に伝える。
文:小寺慶子 写真:大谷次郎