東京・銀座にある「レストラン ラフィナージュ」は、フレンチ界の巨匠・高良康之シェフの店だ。今回は、高良シェフ渾身のハイクオリティなキューバサンドをお届け!祭でしか食べられない感動の味を、ぜひご賞味ください。
記念日に食事に訪れた人から、フレンチを食べ慣れている料理人まで、あらゆる人が絶賛するのが4年前にできた「レストランラフィナージュ」だ。東京・銀座のグランメゾン「銀座レカン」で総料理長を務めていた高良康之シェフの店である。
その手からつくり出されるスペシャリテの“パヴェ・ド・フォアグラ”は、クラシカルな皿ながら古さや重さは全く感じられず、軽やかでなめらか。さらに、トラフグとロックフォールを合わせるなど食材と食感の対比が素晴らしく、味にはキレがあり、余韻は透明感があって美しい。完璧な品々に、熟練の技とはこういうものかと唸る。
またdancyu本誌の食パン特集ではパンの耳でフルコースを仕立てたり、豚肉特集ではスーパーの豚コマを極上のフレンチに仕上げたりと、編集部の投げる無理難題を寛大な心で打ち返す。そんな技を繰り出せるのは、化学としての調理、経験、センスという長年かけて築き上げた確固たる理論があるからなのだ。
軽やかで美しい皿の上は、そこに行き着いたストーリーの最先端だ。そして、ストーリはまだまだ先へと伸び続け、進化を続けている。
※当日は内容や盛り付けが変更になる場合もあります。
文:浅妻千映子 撮影:青谷慶・海老原俊之