京都・河原町にある予約の取れない大人気店酒場「食堂おがわ」。店主の小川真太郎さんが来場し、会場で揚げる熱々の“うどチュロス”をぜひご賞味あれ!
本誌連載でおなじみの、京都屈指の人気店「食堂おがわ」。気軽に来てもらえる店に、とあえて食堂と名乗り、「一人で飲んで食べて1万円、居酒屋より居心地よく、割烹よりお手軽な店を目指しています」と店主の小川真太郎さん。
メニューは、前菜、造り、焼き物、温物、揚げ物、締めのおよそ20種類を揃え、一品一品に仕掛けられたおがわ流のひとひねりで客席を沸かせる。たとえば、ほぼ全員のお客が注文する澄んだ味の“だしまき”は、だしを卵が固まる限界までたっぷり使う。ビールのお供に欠かせない“鳥からあげ”は、半日風干ししてから素揚げし、皮はカリッと肉はしっとりの独創の逸品に。冬の名物“かぶらむし”はトロトロふわふわの蕪のスープのようで、どれもありそうでない料理ばかりだ。
「見せつける料理はしたくないので、見た目はシンプル。でも食べると滋味深いのがおがわの料理」を信条に、高級食材は使わない。
その代わり手が届く鱧や甘鯛はトップクラスのものを揃える。食材が光る独自の調理法で真っ向から挑み、繰り返し食べてきたなじみの和食をハッとする一品に仕上げている。
じんわり美味しく、新しい、幸せな余韻がいついつまでも続く「食堂おがわ」の味を会場でも楽しんでほしい。
文:西村晶子 撮影:福森クニヒロ
※当日は内容や盛り付けが変更になる場合もあります。