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「食いしん坊の日」制定記念ライブを開催しました!

「食いしん坊の日」制定記念ライブを開催しました!

放送作家の小山薫堂さんと編集長・植野によるトークショー

2019年からスタートしたdancyuの読者組織「dancyu食いしん坊倶楽部」。会員が1万人を突破したことを記念し、dancyuでは9月14日を「食いしん坊の日」として制定しました。914、キューイチヨン、クイシ……。みなさん、覚えてくださいね。そして、記念すべき2021年のこの日、本誌で「一食入魂」の連載をしている放送作家の小山薫堂さんと、編集長・植野(食いしん坊倶楽部部長)によるトークショーが開催されました。YouTubeとInstagramでリアルタイムに同時配信された様子をレポートします。

9月14日は食いしん坊の日!

ジャケットの下にナポリタンの絵が描かれたTシャツを着て登場した、植野編集長。聞けば、神保町にある「さぼうる」のナポリタンを描いたものだそう。早速、YouTubeのコメント欄には「それ欲しい!」という読者からのアクションが。リアルライブならではの反応が楽しいところです。
真っ白なシャツで登場した小山薫堂さんから「食いしん坊の日」制定を祝う言葉があると、植野編集長は小山さんを食いしん坊倶楽部名誉顧問に任命。いきなりのことに若干戸惑うも、にこやかに就任を受け止めてくれた小山さん。食いしん坊の日に、めでたく名誉顧問も誕生しました。
グラスを掲げて「食いしん坊に乾杯!」、トークショーのスタートです。

乾杯
Instagram配信画面

お題は「食いしん坊とは何か」

これに対する小山さんからの答えは明確でした。ズバリ「愛を注げる人」。
料理人、生産者、空間を作った人、全てに愛を注げる人。そうした感情移入によって目の前の料理の価値は必ず上がり、ありがたく、おいしく食べられる。それができる人が、すなわち食いしん坊。だから食いしん坊は、300円の立ち食いうどんも、3万円のステーキも楽しめると言います。

小山薫堂さん

これに植野編集長も激しく同意。小山さんは、高級料理ばかりでなく、250円のコロッケも分け隔てなく食べると言い、さらには食べ終わった後に「これが250円ってちょっと高いね」という冷静な分析もするのだとか。料理やサービスに対する正常な感覚も持っているリアル食いしん坊だと言います。

小山さんは、「料理やサービスに対する正当な対価」には厳しく、高いという指摘だけでなく、「こんなにおいしいのにこんなに安くていいのか?」という逆の指摘もよくするそう。そして「お金は拍手だと思っている」という名言が。その物、その方に向けて、拍手するつもりでお金を払っていると話してくれました。そしておいしいものでお腹も心も幸せになる「ふくあじ」が、こうしたコロナ禍でますます大切になってくるとも。
ジャンルを超えた「ふくあじ~FUKUAJI」を世界に広げたい!と盛り上がる二人でした。

本気勝負の食いしん坊ジャンケン!

さて、一旦トークは終了し、ここからは「食いしん坊ジャンケン」へ。
食いしん坊ジャンケンとは、小山さんと植野編集長のそれぞれが持ち寄った一品を各自がプレゼンし、視聴者が「こっちが欲しい、食べたい」と思った方に投票。どちらがたくさん票を集められるかで勝敗が決まるというゲームです。
三回戦あり、いずれの回も、勝った方に投票した人の中から10名にその一品がプレゼントされるという大盤振る舞いの企画。お互いが何を持ってくるかは知らされておらず、3,000円以下のものという唯一のルールだけが事前に指示されているとのこと。さて、小山さん、植野編集長、それぞれが取り出したものは……。

第一回戦。植野編集長が取り出したのは、築地場外にある寿屋商店の細切汐吹昆布と梅吹雪。植野編集長が、鯛の刺身に昆布をまぶし始めました。少し時間を置くと、まるで鯛が昆布〆されたようになり、そこに赤い梅吹雪を散らすとこれがまたいいんだとか。口にした小山さんも「塩加減がいい。梅がきいている」と頷きながら絶賛しました。

とはいえ、小山さんも負けていません。取り出したのは、なんともやし。茹で始めて、皿に盛ります。3,000円以下の縛りがあるとはいえ、まさかもやしで勝負……?
「先程の話とも繋がりますが、もやしはもっと値段を高くすべき。この時期になると、松茸を食べながらもやしの不憫さを思う」という小山さん。その話を半分聞き流しながら、植野編集長が疑い出します。

「薫堂さんの性格からして、勝負は“もやし”ではない。何かが上にのるはず」
その通り、もやしの上には中村屋の食べるラー油がかけられました。ではラー油が勝負の品かと思いきや、さらに取り出したのは、さっきまでいた京都で買ってきたという、銀閣寺近くの大西さんという肉店の焼き豚でした。薄さが2mmというこの焼き豚が本命の品だったのです。甘辛いタレのかかった焼き豚でラー油のかかったもやしを巻いて口にした植野編集長。もう完敗だという顔で「うまいし、ずるい!」と発しました。

YouTube配信画面

視聴者投票が始まります。結果が出るのは最後とのことで、二回戦、三回戦へとゲームは続きます。

二回戦は小山さんから。
手にしたのは、ペヤングオリジナルのホットプレート。今回はこれが勝負の品か?ここに水をはって、ペヤングソース焼きそばを作り始めました。思いのほか時間がかかるも、完成。しかし、これだけでは終わりませんでした。

「僕はペヤングに一つだけ不満があるんです。仕上げのふりかけが少なすぎて足りない」と言って取り出したのは、なんとペヤングにペアリングさせた、小山さんオリジナル配合の七味。これをふりかけて完成。勝負の品はペヤングのホットプレートと七味のセットでした。
対する植野編集長は、ケーキ作りにも、フライ返しにも、魚のポワレを切るにも便利というスパチュラ3点セット。加えて、小山さんの七味に対抗し「今、手元にないけれど、和歌山のおいしいふた味(一味と山椒のミックス)をセットにします」と宣言。七味VSふた味。なかなかいい勝負になりそうです。

麺を持ち上げる小山薫堂さん
スパチュラを持つ植野編集長

三回戦目に植野編集長が出したのは、なんと贅沢な、四万十鰻の缶詰。高知県にある黒潮町缶詰製作所で作られたもので、缶の上部には「34m」の文字が。地震での津波予想高が日本一の34mというこの町からの「非常食をしっかり蓄えて欲しい」と切実なメッセージが込められています。缶詰らしからぬおいしさには小山さんもびっくり。

そんな小山さんが用意したのは、ユーハイムのAIロボット、テオ君が作ったバウムクーヘン!今日は特別、このライブの時間に合わせて焼いてもらったそうで、切り口からは湯気が。以前、同じものを食べたことがあるという植野編集長が口にし「テオ君の腕が上がった」と感激。テオ君は、技術を習得しながら腕を上げていく賢いA Iなのです。テオ君を世界中に連れていけば、お菓子作りの技術のない場所でもおいしいバウムクーヘンを子供たちに食べさせることができるという、ユーハイム社長の思いがこもっているのでした。
ストーリーのある2品。さて視聴者はどちらを選ぶでしょう。(結果は最後に)

四万十鰻の缶詰を持つ植野編集長
バウムクーヘンを切る小山薫堂さん

食いしん坊の日には何をしたらいいか?

視聴者投票の結果を待つ間、事前に食いしん坊倶楽部の会員にアンケートした中から、「これぞ」という意見を二人が読み上げていきます。
「一年かけて、野菜を育てたり、スパイスを選りすぐったり、米を育てたりして例えばカレーを作る。そんな“一年レシピ”」
「みんなで飲み食いし、酔っ払ったところで筆を手にして書く“酔書”」
「生産者、お母さん、お父さん、料理人、食に携わるすべての人たちに感謝状を送る日に」
「食いしん坊が食べるのを辛抱する日」
など、さすが食いしん坊倶楽部の会員ならではのユニークな意見が色々。素敵な意見をくださった方には、日清製粉グループのパスタや新商品、dancyuエプロンと手ぬぐいがプレゼントされました。さて来年の食いしん坊の日には、何が実現されるでしょうか。

景品の説明をする植野編集長

食いしん坊ジャンケンの結果発表!

負けず嫌いの二人が、本気で勝負した結果はいかに?!
一回戦は、小山さん(焼き豚と食べるラー油)の圧倒的勝利。
二回戦は、植野編集長(スパチュラとふた味)の勝利。
三回戦は、手に汗握る接戦の末、わずか6票差で植野編集長(うなぎ缶)の勝利となりました。

食いしん坊じゃんけん最終結果
がっくりする小山薫堂さんとガッツポーズの植野編集長

敗者となった小山さんが植野さんに食事をご馳走する約束となり、どこの店で何を食べたかは、いずれ小山さんの連載「一食入魂」で報告されることと思われます。

最後は、来年4月下旬にdancyu祭を開催予定で準備を進めていること、食いしん坊倶楽部でも楽しいイベントをいろいろ用意しているとのことが伝えられました。
まだメンバーになっていない方は、これを機会にぜひ入会をご検討ください!

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文:浅妻千映子 撮影:木村心保

浅妻 千映子

浅妻 千映子 (食ライター)

「ラ・ブランシュ」に「ドンチッチョ」、「タマ」に「ラチュレ」「ラ・コッポラ」……。美味がひしめく、渋谷二丁目出身。渋谷を愛す。聖心女子大学卒。ライターとして雑誌やweb 等で活躍。料理研究家として講師も。著書に『江戸前握り』『パティシエ世界一』(光文社新書)など、レシピ本に『浅妻千映子キッチン』(ぴあ)、『ほめられレシピ』(主婦と生活社)がある。『東京最高のレストラン』(ぴあ)の審査員。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。