
「dancyu Live!キッチン」は、食いしん坊倶楽部に入部したメンバーなら無料で参加できるライブ配信イベント。第4回はdancyu6月号「じゃがいも愛」特集より、「マルサラ飲食店」の春井春乃さんに「じゃがいもつまみ」を披露していただきました。
dancyu本誌に登場した料理人が講師となって、調理をしながら、素材選びのポイントからおいしくつくるコツまで伝授してくれる配信イベントdancyu Live!キッチン。
お招きしたのは、三軒茶屋「マルサラ飲食店」オーナーシェフの春井春乃さん。意外性のある素材の組み合わせや、あざやかなスパイス使いであらゆる食材を素晴らしい酒のアテにしてしまうつまみの達人です。
今回のお題は「じゃが呑み」。 2021年6月号「じゃがいも愛」特集内で紹介されたレシピの中から「ピリ辛じゃがいものスパイス揚げ」と、本誌未掲載の「じゃがいもと酒盗のきんぴら サワークリーム添え」、「新じゃがゴルゴンゾーラ納豆磯辺焼き」の3品が披露されました。
「じゃが呑み」がテーマの本回。春井さんの前にはdancyu農園で収穫されたばかりの新じゃががザルいっぱいに盛られています。やや大きめのじゃがいもを2つ選び、さっそく「スパイス揚げ」つくりをスタート。
「つまみで大事なのは食感の変化。じゃがいも自体の味はニュートラルなので、つまみにするには旨味を足すことを意識するといいですね」そう言いながら、じゃがいもの揚げ衣に、粉チーズや干しアミなど旨味の素を加えていきます。「スパイスはなんでもいいです。お家にあるものを適当に組み合わせてください」と春井さんが言ったところ、視聴者からの質問が続々と寄せられます。
「八角やシナモンでもいけますか?」→「いけます、いけます」
「じゃがいも以外でおすすめの素材は?」→「エビやマッシュルーム、アスパラ、里芋とか。衣が焦げやすいので、火が通りやすい素材がいいと思います」
視聴者の皆さんが気軽に質問でき、テンポよくやり取りできるのもライブ配信ならでは。さらに他の視聴者から「イカや鶏むね肉、白身魚も合いそうですね」というアイデアに、いいですね~とうなずく春井さん。
さらに本誌未掲載のおつまみ2品もご紹介。「じゃがいもと酒盗のきんぴら サワークリームを添え」は、食感のムラを作るため敢えて少し焦げをつくるのがポイント。「じっくり焼くとジュワジュワからパチパチという音に変化しますよね。ここで火を止めます」という、文字だけでは伝わりづらいちょうど良いタイミングや細かなコツが確認できるのは動画の魅力。
もう一品の「新じゃがゴルゴンゾーラ納豆磯辺焼き」はクセの強い組み合わせの食材をまとめあげるじゃがいもの包容力を再確認できる一品。
混ぜて載せるだけという簡単レシピながら想像を超える味わいに、編集長の植野は「59年近く生きてきて、初めての味」「いろんなお酒に合うと思うし、これは楽しい!」と絶賛。材料も身近なものばかりなので、「さっそく作ります」「今夜はこれをつまみに呑みます」という視聴者からのコメントも多数書き込まれていました。
誌面で見たレシピも、実際の調理過程を見るとコツがわかりやすく、さらにつくるのが楽しくなる!そのうえ、シェフにリアルタイムで直接質問ができるdancyu Live!キッチンの第6回は8月21日(土)の15時~。2021年8月号「スパイスとカレー」特集でご紹介した、稲田俊輔さんのレンチンカレーをご紹介します!
文:渡海碧音 写真:湯浅亨