
dancyu2025年夏号の特集は「野菜料理」。野菜料理の仕上がりを格段に上げる、お薦めの酢と使い方を人気シェフに習いました。今回は学芸大学の人気イタリアン「リ・カーリカ」の堤亮輔シェフによる、ホワイトバルサミコ酢を使った“なすのタルティーヌ”をご紹介します。
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「なすのタルティーヌ」は常備菜にもなる便利な一品。ホワイトバルサミコ酢でなすを煮込むことで、旨味と甘味を引き出していく。出来立てで食べれば甘酸っぱい温菜となり、冷蔵庫に置くと旨味が増しつつ、酸が全体をキュッと引き締めた冷菜になる。煮汁が染み込んだなすは、とってもジューシー。「パンにのせずにそのまま食べても、ワインのいいつまみになりますよ」と堤シェフ。ほのかに香るタイムとホワイトバルサミコ酢のフルーティーな味わいに、ついつい白ワインを飲みたくなってしまうのだ。
長なす | 大3本(400g) |
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カンパーニュなど風味のあるパン | 適量(1cmにスライス) |
アンチョビフィレ | 20g(細かく刻む) |
にんにく | 2片(10g)(潰す) |
ホワイトバルサミコ酢 | 70g |
EVオリーブオイル | 45g |
白ワイン | 80ml |
赤唐辛子 | 1本(種を取る) |
タイム | 6枝 |
なすはヘタを切り落とし、ピーラーで縞目に皮をむき、2cm幅の輪切りにする。水にさらし、5分経ったら水をきる。
鍋ににんにく、赤唐辛子、オリーブオイルを入れ、弱火で熱する。香りが出たらアンチョビフィレを入れて熱する。
①を入れて中火で軽く炒め、白ワインを加える。ふつふつと沸いてきたら赤唐辛子を取り出し、ホワイトバルサミコ酢とタイム3枝を入れて蓋をし、弱火で蒸し煮にする。3分経ったらなすの上下を返して蓋をし、さらに3分蒸す。
なすがトロッとしてきたら蓋をはずし、水気をとばしながら汁をからめる。
④をバッドにあけてタイムを取り出し、残りのタイムの葉をちぎって入れ、粗熱をとってから冷蔵後で冷まし、味をしみ込ませる。
パンの両面にオリーブオイル適量(分量外)を塗り、トースターで焼いて焼き色をつける。
⑤を混ぜてなすと汁をよくからませてから、⑥になすを並べる。容器に残った汁、オリーブオイル適量(分量外)の順で上からかける。
つつみ・りょうすけ●1978年、東京都生まれ。学芸大学を中心に全6店舗を展開。生産者との交流を重視した仕入れと、素材の味を生かした料理で人気。
文:吉田彩乃 写真:徳山喜行