
甘くてねっとり。みずみずしさも味わえるとあって、春は何度もつくります。時間をかけて辛抱強くじんわり焼くのがコツ。粉山椒がないときは、粗挽き黒胡椒をたっぷりふってもおいしい。簡単につくれる薬膳レシピを料理家の齋藤菜々子さんに教えてもらいました。
春は気が上がりやすいと考えられています。気が上がるとイライラしてストレスを感じることが増えるので、気の巡りをよくする玉ねぎで心身のリラックスを。デトックスや血流も促進します。
新玉ねぎ | 2個(400~500g) |
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にんにく | 1片 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
A | |
・ 醤油 | 大さじ1 |
・ 酒 | 小さじ2 |
・ みりん | 小さじ2 |
粉山椒 | 適量 |
にんにくは薄切りにして芽があれば除く。玉ねぎは上下を切り落として横半分に切る。それぞれ側面から中央に向けてつまようじを1本刺し、固定する。
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱めの中火で熱し、にんにくが色づいてきたらキッチンペーパーの上に取り出す。
②のフライパンを中火で熱し、玉ねぎの断面を下にして入れる。焼き色がつき、中央が柔らかくなるまで両面を5~6分ずつ焼く(焦げそうになったら火を弱める)。器に取り出す。
③のフライパンにAを入れて弱めの中火にかけ、煮詰まったら③の玉ねぎにかける。粉山椒をふり、②のにんにくを砕いて散らす。
「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、雑誌、書籍、ウェブなどを中心に、身近な食材を使った家庭で実践しやすい薬膳を提案。『基本調味料で作る体にいいサラダ』(主婦と生活社)、『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)など多数
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝