
消化のよい卵と、消化を促す大根を使った胃に優しいうどん。おつゆにとろみをつけているので、温かさが保たれ、卵もふわふわに。簡単につくれる薬膳レシピを料理家の齋藤菜々子さんに教えてもらいました。
実家の両親が営む飲食店の「焼きうどん」が子供の頃から大好きです。加えてうどんは夫の好物でもあるので、いつもストックしています。体調不良や多忙で料理をするのがしんどいとき、レンチンして使える手軽さとアレンジのしやすさに何度も助けられました。体調に合わせて食材をプラスすれば、手間をかけずにワンボウル薬膳がつくれます。
冷凍うどん | 2玉(360g) |
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大根 | 200g(すりおろす) |
卵 | 1個 |
A | |
・ 水 | 350ml |
・ 麺つゆ | 100ml(2倍濃縮タイプ) |
・ 麹甘酒 | 50ml |
B | |
・ 片栗粉 | 大さじ1 |
・ 水 | 大さじ1 |
カイワレ大根 | 適宜 |
七味唐辛子 | 適宜 |
卵は割りほぐす。
鍋にAを入れて中火にかけ、煮立ったらうどんを凍ったまま加える。再び煮立ったら弱めの中火で5分ほど煮る。
②の火を止め、Bをよく混ぜて回し入れ、混ぜながら再び中火にかける。煮立ったら卵を回し入れ、卵が浮いてくるまで加熱する。
器に③を盛り、大根おろしをのせる。好みでカイワレ大根をのせ、七味唐辛子をふる。
「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、雑誌、書籍、ウェブなどを中心に、身近な食材を使った家庭で実践しやすい薬膳を提案。『基本調味料で作る体にいいサラダ』(主婦と生活社)、『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)など多数
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝