
料理家の先輩きじまりゅうたさんと、後輩吉田愛さん。同じお題で、それぞれが自慢のつまみをつくってもらいました!11品目はきじまさんの「柔らかすぎる手羽先唐揚げ」。ちょっと気合の入った家宴会で活躍してくれます。
【きじま】手間はかからないけれど、時間はしっかりかけたい。ちょっと気合いが入った「家飲み会」用のつまみです。柔らかくゆでた手羽を揚げるから、揚げ時間が短くていいので身がパサつかないし、軟骨まで柔らかくて旨い。鶏皮はあり得ないくらいプルプルトロトロ。骨付き肉という特別感もテンションがアガる!
鶏手羽先 | 8本 |
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里芋 | 300g(3個) |
だし昆布 | 10cm |
酒 | 10ml |
A | |
・ 醤油 | 大さじ2 |
・ みりん | 大さじ1 |
揚げ油 | 適量 |
塩 | 少々 |
B | |
・ 小麦粉 | 大さじ2 |
・ 片栗粉 | 大さじ1 |
レモン | 1/2個分(輪切り) |
鍋に手羽先、だし昆布、酒、水70mlを入れて強火にかける。煮立ったら昆布を取り出してアクを除き、蓋をして弱火で15分ゆでる(ゆで汁10mlを残す)。
手羽先と残しておいたゆで汁をポリ袋などに入れ、Aを加えて手羽先にからめる。袋の空気を抜いて口を閉じ、冷蔵室で冷やす。
里芋は皮をむいてくし形に切る。
揚げ鍋に揚げ油を深さ2cmまで注ぎ、里芋を入れて中火にかけ、竹串がすっと通るまで揚げる。油をきり、塩をふる。
②の汁気を拭き、Bをよく混ぜて手羽先にまぶしつける。
④の揚げ油を180℃に熱して手羽先を入れ、表面がカリッとするまで2~3分揚げる。里芋とともに器に盛り、レモンを添える。
祖母も母も料理研究家という家庭で生まれ育ち、自身も同じ道へ。左党の血もしっかり受け継いでいる。家飲みはもちろん、気のおけない仲間との外飲みも大好き。つまみ系著書に『毎日絶品!「サバ缶」おつまみ』(青春出版社)などがある。
料理家のアシスタントや和食店での修業を経て、料理家として独立。佳肴がありそうな居酒屋を発見すると、一人でも果敢に暖簾をくぐる行動派。大の日本酒党で唎酒師の資格を持つ。つまみ系著書に『温故知新和食つまみ』(成美堂出版)。
この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:伊藤徹也