しっとり、ほっこり、優しい甘さのスイートポテト。輪切りのさつまいもを下敷きに、こんもりと丸く盛った姿も愛らしい。使うさつまいもの状態や品種によって食感も変わるので、水分が足りないようなら生クリームで調整をしてください。心沸き立つ手づくりおやつのレシピを菓子研究家の本間節子さんに教えてもらいました。
さつまいも | 大1本(約300g) |
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砂糖 | 30g |
生クリーム | 50g |
卵黄 | 1個分 |
シナモンパウダー | 小さじ1/8 |
卵黄 | 1/3個分(艶出し用) |
アイスクリーム | 適量 |
天板にオーブンペーパーを敷き、オーブンを180℃に予熱する。さつまいもはよく洗い、真ん中の太めのところから厚さ2mmの輪切りを4枚切り出す(1枚約25g)。
残りのさつまいもは皮をむいて一口大に切り(正味200g)、①の輪切りとともに軽く水にさらす。
鍋にさつまいもとかぶるくらいの水を入れて中火にかける。沸騰したら火を弱め、1分ゆでたところで輪切りのさつまいもを取り出し、残りは柔らかくなるまで弱火で15~20分ゆでる。
③が柔らかくなったら余分な湯をきり、火にかけて軽く水分をとばし、熱いうちに砂糖を加えてさつまいもを突いてつぶしながら混ぜ合わせる。
ボウルに移し、生クリーム、卵黄、シナモンパウダーを順に加えながら、さつまいもの粒々が目立たなくなるまでよく混ぜる。
天板に③の輪切りのさつまいもを 水気をきって並べ、その上に⑤をスプーンでこんもりと盛る。または星形の口金をつけた絞り袋で渦巻き状に絞り出してもよい。
艶出し用の卵黄を水少々(分量外)で溶き、⑥の上に刷毛で塗り(絞り出した場合は塗らなくてよい)、180℃に予熱したオーブンで20分焼く。
焼きたてを器にのせ、アイスクリームを添える。
自宅での少人数制のお菓子教室「atelier h」(アトリエ・エイチ)主宰。日本茶インストラクター。洋菓子店勤務、お菓子教室通いなどを経て独立。季節感と素材の味を大切にした、毎日食べても飽きない、普段使いのお菓子を提案。お菓子に合う飲み物、お茶にも造詣が深く、日本茶イベントや講習会などで幅広く活躍。
この記事は『四季dancyu 2023 秋』に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 写真:森本菜穂子