11月5日から18日に登場する“英国産ビーフの網焼き牛タン&ハンバーグ定食”は、ボリュームたっぷりの牛タンとハンバーグを相盛りにした肉好き必食のスペシャルメニュー。極上の牛肉を味わいに、ぜひ東京駅八重洲北口にある「dancyu食堂」へお越しください!
11月5日から18日の期間限定で提供するのは、英国産ビーフを使った“網焼き牛タン&ハンバーグ定食”。メイン2品を一度に味わえるという、なんとも贅沢な定食なのだ。
料理長の松浦寛大さんは、英国産ビーフとの出合いをこう語る。
「衝撃的だったのは、きめ細かなサシの入った柔らかいタンと、アッパープレート(上バラ肉)の香りの良さ。どちらも肉本来の風味と旨みがしっかりのっていて、脂はさらりとキレがいい。これはぜひ使いたいと、アイデアがどんどん湧いてきました」
1品目の「網焼き牛タン」(80g)は、タン元とタンの中央部分の盛り合わせ。タン元は柔らかさを活かして厚切りに、サクッとした食感が持ち味のタンの中央部分は、食べやすいように切り込みを入れて焼き上げる。2つの味わいと食感の違いを楽しませる趣向が心憎い。添えた自家製南蛮味噌もいいアクセント。南蛮味噌に含まれる、青唐辛子のピリッと爽やかな辛さが牛タンの旨みを引き立て、味変するのも楽しい。
2品目のハンバーグ(150g)は松浦さんの料理人としてのプライドをかけた力作だ。
ハンバーグといえば、日本人にとっては定番中の定番。ほかでは味わえない、“dancyu食堂らしいハンバーグとは何か”を考え、試行錯誤を重ねた末、松浦さんはアッパープレート(上バラ肉)に、粗挽きのタン先を混ぜ合わせる独創的なハンバーグ生地にたどり着いた。
味わってみれば思わず納得。アッパープレートの濃い旨みに、タン特有の歯ざわりと野性味が加わることで、ジューシーで力強い味わいながら、意表を突く軽やかな後味に仕上がっている。洋風ソースではなく、甘辛醤油ダレというのも技アリ。
「すき焼きのように召し上がっていただくイメージです。英国産ビーフのピュアで上質な味わいは、和風の味つけにもよく合います」
「英国産ビーフ」はまだ一般的には馴染みがないが、プロの料理人の間で、その実力はすでに知られているところ。農業地の65%が草地や牧草地という英国は、実はヨーロッパ有数の畜産王国。牛たちはミネラルやビタミンが豊富な牧草を食べながら、放牧でのびのびと大切に育てられている。
世界各国で知られるブランド牛の雄“アンガス牛”のルーツが英国であることからも分かる通り、トップレベルの肥育技術は古くから受け継がれている。また、世界でもいち早く自然環境や動物福祉に配慮した肥育に取り組み、持続可能な農業を実現してきたのである。
さらに注目したいのが英国産ビーフの栄養価の高さだ。豊富なタンパク質や鉄分をはじめ、8種類の必須ビタミンとミネラル、亜鉛など、脳と心の健康に欠かせない栄養素がたっぷり。今回の定食では、合計230gもの牛肉がとれるのもうれしい。
ヘルシーでサステナブルな英国産ビーフ。その高品質なおいしさからは、生産者のゆるぎない自信と矜持がうかがえる。
文:鈴木美和 写真:海老原俊之(*牧場の写真はAHDB英国農業・園芸開発委員会からの提供)